DeNA筒香が子供の未来を憂慮 野球の育成現場に“苦言”「大人が中心の指導」

甲子園での連投には「外国人選手が一番ビックリした反応をしています」

 さらに、話が高校野球に及ぶと、自身も強豪・横浜高校で甲子園出場を果たしているが、「甲子園でかなりの数の選手が実際に潰れていると僕は思っています」とキッパリ。「甲子園に本当に行きたいのは誰なのか考えると、監督だったり部長(の先生)だと、僕はいろいろ見たり聞いた中で思う」と話した。特に、甲子園で1人の投手が連投することについては、テレビ中継を見ていた外国人選手の反応を披露。「テレビを見て『この子たちは潰れるぞ。クレイジーだ』って言っています。外国人選手が一番ビックリした反応をしていますね」と明かした。

 もちろん、行き過ぎた指導をする監督やコーチばかりではなく、全国には新たな指導法を模索し、挑戦する指導者も多い。彼らの努力についても触れ、「いきなり大きく変わるということは難しいことですけど、みんなが協力しあって、いろんな知恵を出すことが大事。少しずつ変わっていく中で、いずれ大きく変わるチャンスにつながったり、実際に大きく変わることができると思う。そういう思いがある方がみんなで協力しあうことが大事だと思います」と訴えかけた。

 昨年は大学アメリカンフットボールやボクシング、体操など、スポーツ界で様々な問題が浮上した。少年野球の現場でも指導者が暴言を吐き、暴力を振るう映像が公になった例もある。こういったスポーツ界の問題を、野球界から少しずつでも正していきたい思いも強い。

「僕は野球をやっているので、野球から動いていければ」

 打席で大きなホームランを放つ姿と同時に、問題提起を続けることで、大好きな野球が将来もずっと続いていくサポートをしていくつもりだ。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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