パの新人が「憧れる選手」ランキング 1&2位は投手、3位は球界代表する打者

「あなたみたいになりたいです」系、「かっこいいから好きです」系

 ルーキーが特定の選手を「憧れ、目標とする」理由には、プレースタイルが似ているから、母校の先輩だからといったものが目立った。ここからは、ルーキーが対象選手に「憧れる理由」を、4つの系統に大別して紹介していく。

 もっとも多かったのはプレーを見て憧れた、参考にしているという「なりたい系」だった。楽天1位指名・辰己涼介外野手は「イチロー選手」を挙げたが、その理由は至ってシンプル。「憧れない理由がないから」。

 西武2位指名・渡邉勇太朗投手は、オリックス・榊原翼投手に憧れる。「浦和学院高校1年生のときの3年生で、間近で見ていた」。「先輩がプロの世界へ行って活躍している姿を見て、こういう選手になりたいと思った」そうだ。

 ソフトバンク1位指名・甲斐野央投手が「なりたい」のは、同じチームの千賀滉大投手。「自分のモチベーションが下がっていたり、フォームが乱れていたりしたときには動画で参考にさせていただいていた」と言う。これから身近な先輩となり、動画ではなく本人からアドバイスをもらうチャンスもあるが、「多分、声はかけられない」と苦笑いしていた。

「ライク系」は、対象の選手への好意の表明、人柄への言及があるものだ。楽天3位指名・引地秀一郎投手は、チームメイトの則本に憧れ、「闘志を前面に出す姿がカッコイイ。それと釣り好き」と語る。引地自身も釣り好きで、新入団会見後には「(一緒に釣りに)行きたい」とアピールしていた。

 西武3位・山野辺翔内野手は、ひとつ年上の楽天・茂木栄五郎内野手に「小・中・高と同じチームで、ずっと憧れていた」と明かす。その相手と「同じ舞台に立てることをうれしく思う反面、早く追いつけるようにしたい」と力を込めた。ソフトバンク7位指名・奥村政稔投手は、杉内俊哉氏に強く憧れる。「何度も一緒に練習させてもらって、かっこいいなと」「男としてかっこいい」と、超一流投手の人間性に対する称賛を惜しまない。

思いは受け継がれていく「師匠・先輩でした」系

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