「藤岡に負けているとは思わない」ロッテ三木が1人で自主トレを行うワケ
遊撃レギュラー奪取へ沸き上がる闘志
一昨年つかみかけたショートのポジションだったが、昨年はルーキーだった藤岡裕大に奪われた形になった。
そのためショートでの先発出場は、2017年の62試合から昨年は3試合に減少。それでも、要所で存在感を見せた。9月7日の西武戦では、打撃不振の藤岡に代わり「7番・ショート」でスタメン出場。1打席目に菊池雄星投手からしぶとくライト前ヒットを放ち、アピールした。
しかし、翌日のスタメンに「三木亮」の名はなかった。
「どうしたら出続けられるのかなという葛藤はありましたけど、ベンチにいるこういう選手がいないと、チームは成り立たない部分もある。与えられた立場で腐らずやっていくしかない。そういう態度を出していても、自分のためにはならないですからね」
たとえスタメンでの出場が少なくても、本塁打を放った選手とともにカメラに向かって“ドヤ顔”パフォーマンスを行うなど、悔しい思いを一切見せることなくチームを盛り上げた。その分、2019年に懸ける想いは誰よりも強い。
「去年藤岡がずっと出ていましたけど、負けているとは思わない。試合に出してもらうためには、2月1日からの実戦である程度、内容のある、なおかつ結果が出て……というのが一番ですよね」
ショートの守備力、ここぞの場面で一発でバントを決める小技の巧さは誰もが認めるところ。自らの手で、もう一度ポジションを奪ってみせる。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)