2020&21年の野球殿堂入り候補予想 投打に多い中日選手、稲葉侍J監督も

2021年度の打者は小笠原、谷繁ら有望候補が多数

〇2021年度に新規ノミネートが予想される選手

・小笠原道大(1997-2015)日本ハム、巨人、中日
1992試合6828打数2120安打378本塁打1169打点63盗塁 打率.310
MVP2回、首位打者2回、本塁打王1回、打点王1回、最多安打2回、最高出塁率1回、ベストナイン7回、ゴールデングラブ6回

・谷繁元信(1989-2015)大洋・横浜、中日
3021試合8774打数2108安打229本塁打1040打点32盗塁 打率.240
ベストナイン1回、ゴールデングラブ6回

・和田一浩(1997-2015)西武、中日
1968試合6766打数2050安打319本塁打1081打点76盗塁 打率.303
MVP1回、首位打者1回、最多安打1回、最高出塁率1回、ベストナイン6回

・谷佳知(1997-2015)オリックス、巨人、オリックス
1888試合6492打数1928安打133本塁打741打点167盗塁 打率.297
最多安打1回、盗塁王1回、ベストナイン5回、ゴールデングラブ4回

・井端弘和(1998-2015)中日、巨人
1896試合6803打数1912安打56本塁打510打点149盗塁 打率.281
ベストナイン5回、ゴールデングラブ7回

・松中信彦(1997-2015)ダイエー・ソフトバンク
1780試合5964打数1767安打352本塁打1168打点28盗塁 打率.296
MVP2回、3冠王1回、首位打者2回、本塁打王2回、打点王3回、最多安打1回、最高出塁率3回、ベストナイン5回、ゴールデングラブ1回

・高橋由伸(1998-2015)巨人
1819試合6028打数1753安打321本塁打986打点29盗塁 打率.291
ベストナイン2回、ゴールデングラブ7回

・金城龍彦(1999-2015)横浜・DeNA、巨人
1892試合5927打数1648安打104本塁打592打点40盗塁 打率.278
新人王、首位打者1回、ゴールデングラブ2回

 2021年度は殿堂入り有望選手が多くノミネートされそうだ。2000本安打とともにタイトルやMVPの有無も大きな判断材料になるが、小笠原道大はリーグをまたいで2年連続でMVPを獲得。しかも、主要タイトルの獲得数も多く、1年目での選出も有望ではないか。

 谷繁元信は主要タイトルはないが、捕手として実働27年、野村克也を抜く史上最多の3021試合出場など、驚異的な持久力だった。横浜、中日で長く正捕手を務め「優勝請負人」とも言われた。プレーイングマネージャーとしては成功しなかったが、この選手も当確ではないか。

 議論が分かれそうなのは、松中信彦だ。平成時代唯一の3冠王で、MVPも2回とタイトルでは十分だが、安打数は1767本。故障もありキャリア終盤では出場が少なかった。しかし、3冠王を獲得して殿堂入りしていないのはブーマー、バースの外国人選手だけであり、1年目は厳しくとも殿堂入りするのではないか。

 中村紀洋、小笠原道大、松中信彦は「イチロー世代」。これを考えるとまだ現役にこだわるイチローは驚異的だ。

 昨季限りで巨人の監督を退いた高橋由伸は、現役時の成績を見ると殿堂入りは厳しそうだが、今後も采配を取る可能性はあるだろう。そうなれば原辰徳のように「選手時と監督時の実績の合わせ技」という形で、エキスパート部門で殿堂入りする可能性が出てくる。高橋はむしろこれからが重要だと言えそうだ。

2021年度には「平成唯一の200勝投手」山本昌がノミネート当確

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