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西武担当者が明かす選手と子供ファンの感動逸話 栗山巧が巧君にかけた言葉

昨季は首位を一度も譲らずに10年ぶりリーグ優勝を果たした西武。圧倒的な強さで勝利を重ねる姿はファンの心に確かに響いたようで、ファンクラブ会員数は2018年シーズン中に過去最高の10万人を突破した。

ファンクラブを担当する西武ライオンズ事業部の飯山さん(左)と清田さん【写真:篠崎有理枝】
ファンクラブを担当する西武ライオンズ事業部の飯山さん(左)と清田さん【写真:篠崎有理枝】

ジュニア会員限定イベント「花道ハイタッチ」での触れあい

 昨季は首位を一度も譲らずに10年ぶりリーグ優勝を果たした西武。圧倒的な強さで勝利を重ねる姿はファンの心に確かに響いたようで、ファンクラブ会員数は2018年シーズン中に過去最高の10万人を突破した。ファンクラブ会員は、試合前の「練習見学会」や、ヒーローになった選手とハイタッチができる「ビクトリーハイタッチ」などの限定イベントに参加できるが、イベントの際にはファンと選手のさまざまな触れあいがある。そこで、ファンクラブを担当する西武ライオンズ事業部の飯山優果さん、清田和大さんに心に残るエピソードを話してもらった。

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 小学生以下のジュニア会員限定のイベントに、スタメンの選手をハイタッチでグラウンドに送り出す「花道ハイタッチ」がある。小さな子供もいるため、飯山さんはグラウンドに出る前には必ず「トイレは大丈夫?」と声をかけているが、その日は、試合開始直前にトイレに行きたくなってしまった男の子がいた。飯山さんが慌ててその男の子とトイレに向かうと、通路の反対側から小石博孝投手が歩いてきた。

「小石投手は『どうしたの? トイレ? 俺が連れていくよ』と言って、背負っていたリュックをわざわざ下ろして、男の子の手を引いて連れていってくれました。選手が使うトイレには連れていけないから、少し先のトイレに行かなきゃいけないと焦っていたんですけど、本当に助かりました。男の子も小石投手がついていてくれたので、心強かったと思います」

 別の日の試合では、目の不自由な男の子が「花道ハイタッチ」に参加した。その子の名前は「巧」と書いて「こう」と読むそうだ。名前に同じ漢字を使う栗山巧外野手の大ファンでもあることから、この日は背中に「巧」というワッペンがついたユニホームを着用していた。そのユニホームは普段、スタンドで観戦する時は着用せずに、栗山選手に向けて掲げて応援をしているという。

「巧くんは『ハイタッチをしている選手が誰かわからないけど、球場の歓声と、選手とタッチをした時の感覚で、何となく誰かわかった』と話してくれました。イベントが無事に終わり、ベンチ裏から戻ろうとした時、その試合はDHでの出場だった栗山選手が巧君に気が付き、『いつも応援ありがとうね』と言って握手をしに来てくれたんです。栗山選手は、いつも巧君がスタンドでユニホームを掲げて応援していることに気が付いていたんですね。巧君は『声で栗山選手だと分かった』と言って、本当に喜んでいました」

 選手との写真撮影会ではうれしくて涙を流す人や、腰を抜かして歩けなくなってしまう人もいるといい、日々のイベントはファンにとって忘れられない思い出になっている。飯山さん、清田さんは「皆さんが喜んでくれるのを見ると、本当にこの仕事をしていてよかったなと思います」と、笑顔を見せた。

 2018年は10年ぶりのリーグ優勝を果たし、ファンにとっては忘れられない1年になったが、2019年シーズンはどんなエピソードが刻まれるのだろうか。

(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

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