元広島ブレイシアは「ウエハラになれるか」 Rソックス新守護神の「有力候補」

レッドソックスのライアン・ブレイシア【写真:Getty Images】
レッドソックスのライアン・ブレイシア【写真:Getty Images】

昨年はマイナー契約から欠かせない戦力に、今季は新守護神の「明らかな有力候補」

 広島を1年で自由契約となり、昨季マイナー契約から這い上がってレッドソックスに欠かせない戦力となったライアン・ブレイシア投手。世界一にも大きく貢献した右腕は、今季はクローザーの有力候補として名前があがっており、米メディアは「コウジ・ウエハラになれるか」と期待を寄せている。

 昨季、圧倒的な強さを見せたレッドソックスだが、クローザーのクレイグ・キンブレル、セットアッパーのジョー・ケリーがFAに。ケリーはドジャース移籍が決まった一方、キンブレルはまだFAのままだが、再契約の可能性は低いと見られている。ボストンのテレビ局「NESN」は、特集で「スプリングトレーニングが近づく中、アレックス・コーラ(監督)のチームで唯一懸念されるのがブルペンである」と分析している。

 地元紙「ボストン・グローブ」のアレックス・スペアー記者のツイートによると、就任1年目で名門球団を世界一へと導いた指揮官は「我々には9回、そして7回と8回にアウトが取れる選手たちがいると思っている。(ヤンキースの)ブルペンは素晴らしいが、我々のローテーションは素晴らしい」と話しているという。ただ、記事ではこのコメントを紹介した上で「クリス・セール、デビッド・プライス、リック・ポーセロなど信頼できる投手がいるため、レッドソックスのブルペンが1~2イニングだけ投げることになるのは珍しくない。そうは言っても、そうしたイニングは通常最も重要であり、ボストンには現時点で正式なクローザーがいない」と指摘。不安は確実に存在すると見ている。

 そんな中で期待されている投手の一人がブレイシアだ。記事では、地元メディア「MassLive.com」のクリス・コティージョ記者の「ドンブロウスキー(強化責任者)が4人のクローザー候補を挙げた。ライアン・ブレイシア、マット・バーンズ、スティーブン・ライト、タイラー・ソーンバーグ。ブレイシアとバーンズが明らかに有力候補であるが、ソーンバーグはセーブ経験がある」というツイッターを紹介。ブレイシアは「明らかに有力候補」だというのだ。

 さらに「この4人のうちの誰かが次のコウジ・ウエハラになれるだろうか?」とも言及。上原は2013年、レッドソックス加入1年目を中継ぎとして迎えると、シーズン途中にクローザーに就任。73試合登板で4勝1敗21セーブ13ホールド、防御率1.09、WHIP(1イニングあたりの四球+安打)0.57という衝撃的な成績を残し、優勝に貢献した。さらに、リーグ優勝決定シリーズではシリーズMVPに輝くなどポストシーズン(PS)でも大活躍。世界一に導く圧巻のパフォーマンスを見せた。今でもボストンでの人気は絶大だ。

 ブレイシアは「第2の上原」になれるか。さらなる活躍に期待したいところだ。

(Full-Count編集部)

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