西武駒月、“先輩”ルーキーとバッテリー再結成へ 「最初のボールを受けたい」
塔南高時代はドラフト6位ルーキーの森脇とバッテリーを組んでいた駒月
「キャンプ初日からどんどん行けるように調整している。『アイツ、ちゃんと練習してきたな』と思ってもらえるように」
虎視眈々と3番目の椅子を狙う。西武・駒月仁人捕手が西武第二球場で練習を続けている。捕手3人体制を取ってきたチームから、炭谷銀仁朗捕手がFA権を行使してジャイアンツに移籍。昨年50試合に出場した岡田雅利捕手も18年オフに受けた手術の影響で春季キャンプは2軍に相当するB班スタートと発表され、A班の捕手は森友哉、中田祥多と駒月の3人でスタートすることになった。
塔南高で4番・捕手として高校通算24本塁打を放つなど活躍し、西武に入団後はその打力を買われ外野手登録でバッティングを磨いたが1軍出場はなし。捕手というポジションへの強いこだわりを持ち続け、2017年に外野手から捕手登録へ転向した。
プロ入りまでの経験に加え、野田2軍バッテリーコーチと付きっきりで練習を重ね技術を磨いてきた。そして転向3年目のシーズンで、またとないチャンスが訪れた。
「まずは右の代打として出たい。(試合の)終盤、ちょっとでもマスクを被らせたいと思ってもらえるように守備もレベルアップしたいです」。そう話した駒月には、もう一つ目標がある。それはドラフト6位ルーキーの森脇亮介投手とバッテリーを“再結成”することだ。実は2人は高校時代のチームメイト。駒月が2年生の時に1学年上の森脇とバッテリーを組んでいた。
22日、森脇のブルペン投球を見つめていた駒月が「(プロ入りして)最初のボールを受けたいと言ってみたけど、ルーキーが受けるというので遠慮しました」と言えば、森脇は「いつかはボールを受けてくれると思う。(高校時代と比べて)『変わりましたね』と言われるくらいにやりたい」と笑顔を見せた。早ければキャンプ中にも2人のバッテリーを見ることができるかもしれない。
(安藤かなみ / Kanami Ando)