史上初満票殿堂入りリベラ氏に欠かせなかったモノ「自分の力だけでは…」

史上初の満票で殿堂入りを果たしたマリアーノ・リベラ氏【写真:Getty Images】
史上初の満票で殿堂入りを果たしたマリアーノ・リベラ氏【写真:Getty Images】

MLB公式サイトがインタビュー「満票で殿堂入りできたことは素晴らしい」

 米野球殿堂は22日(日本時間23日)、2019年米国野球殿堂入り選手を発表し、元ヤンキースのマリアーノ・リベラ氏が史上初めて100%の票を獲得して選出された。満票での選出を伝えられたリベラは、MLB公式サイトのインタビューに対し「ヤンキースという球界最高のチームで築いたキャリアは長くて素敵なものでした。満票で殿堂入りできたことは素晴らしいこと」と語った。

 パナマ出身のリベラ氏はヤンキース一筋でプレーし、メジャー通算19年間で史上最多の652セーブをマーク。最多セーブ3回、最優秀救援投手6回、13度のオールスター選出、5度のワールドシリーズ制覇と輝かしい実績を残した。リベラはインタビューで「私がまず言いたいのは、神に感謝しているということです。ニューヨーク・ヤンキースという、球界最高のチームで築いたキャリアは、長くて素敵なものでした」と振り返った。

 背番号は「42」だった。1997年4月15日にメジャー史上初の黒人選手、ジャッキー・ロビンソン氏のデビュー50周年を機に42番はメジャー全体で永久欠番となったものの、メジャーデビューした95年から42番を付けていたリベラは現役引退した2013年まで継続して着用。「ジャッキー・ロビンソンを象徴する『背番号42』のユニホームを着たことは、私の心の中に常にあります。私が42番を付けた最後の選手となり、満票で殿堂入りできたことは、素晴らしいことです」と白い歯を見せた。

 これまでの殿堂入り得票率ではケン・グリフィーJr.氏の99.3%が最高だったが、リベラは有資格1年目で満場一致の支持を集めた。デレク・ジーター、アンディ・ペティット、ホルヘ・ポサダと生え抜きの「コア4」として、ヤンキースの黄金期を牽引。「神が私を護ってくれて、ヤンキースの抑え投手となる為の扉を開いてくれました。(ロースターには)25人の素晴らしい選手がいて、そのうちの9人がフィールドでプレーし、他の選手はベンチから出場機会を待つ。私が自分の力だけでこの栄誉を手にしたとは、全く思っていません。それだけでは(殿堂入りは)不可能だった」と、チームメートへの感謝の思いを口にしていた。

(Full-Count編集部)

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