故障、ベテラン、飛躍期待の若手…キャンプ2軍スタートのパ・リーグ選手は?

主力多数退団で競争の始まるオリ、鷹は実績ある投手たちが2軍へ

【オリックス】
 昨季ルーキーながら前半戦だけで6勝を挙げた田嶋大樹投手や、貴重な左投手として通算199試合の登板経験を持つ海田智行投手、独立リーグから昨年7月にNPB復帰を果たして存在感を見せた岩本輝投手といった面々が2軍からのスタートに。金子弌大投手と西勇輝投手の退団で投手陣はやや手薄となりつつあるだけに、登板機会増へつなげるためにも早期のアピールを目指していきたいところだろう。

 野手では昨季81試合に出場したベテラン捕手の山崎勝己捕手や、ともに1軍でトップバッターとしても起用された宮崎祐樹外野手と西村凌捕手、2試合連続満塁弾の快挙を達成した「ラオウ」の愛称でも親しまれる杉本裕太郎外野手らが2軍スタートに。いずれも豊富な経験、好調時は手がつけられない打撃、高い潜在能力といった特長を持っている選手たちであるだけに、1軍・2軍のメイン球場が隣接しているこのキャンプでは1軍スタートの選手をまさに「喰う」ほどの存在感を発揮してほしいところだ。

【ソフトバンク】
 投手陣では昨季72試合に登板して31ホールドとセットアッパーとして活躍した加治屋蓮投手に加え、それぞれ怪我からの復帰を目指すサファテ投手、岩嵜翔投手、石川柊太投手、和田毅投手といったメンバーが2軍スタートに。改めて投手陣の層の厚さを感じさせるところだが、実績十分の好投手たちがここから見せてくれるであろう巻き返しにも期待大だ。

 野手では明石健志選手、長谷川勇也選手の両ベテランが2軍スタートに。昨季も時にはスタメンとして、時には貴重なスーパーサブとして存在感を発揮した頼れる2人は、虎視眈々とアピールの機会を狙っているはず。ファンからの人気も高い生え抜きたちがチーム内競争を活性化させてくれれば、自慢の選手層にさらなる厚みがもたらされるきっかけにもなるはずだ。

 今年の春季キャンプでも多くの実力者が2軍からのスタートを余儀なくされているが、この序列はあくまで現時点でのものにすぎない。これから1軍、2軍の選手ともに、キャンプ、そしてオープン戦を通じた熾烈なアピール合戦が展開されていきそうだ。ロッテは井口監督の意向で2月1日に紅白戦を行い1、2軍メンバーの振り分けを行う。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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