故障、ベテラン、飛躍期待の若手…キャンプ2軍スタートのセ・リーグ選手は?

広島は昨季ファーム3冠のメヒアが2軍スタート

【中日】
 昨季の開幕投手の小笠原慎之介投手が10月に受けた手術の影響からか2軍スタート。将来のエース候補として更なる飛躍が期待される。昨季不振に終わった谷元圭介投手、鈴木翔太投手らは2軍からの巻き返しを図る。

 野手では昨季チーム最多の92試合でマスクをかぶった松井雅人捕手が2軍。正捕手の座をつかめるか。今ドラフトで4球団が競合したルーキー・根尾昂内野手は、一度は1軍スタートが決まったが、新人合同自主トレ中に右ふくらはぎの肉離れを負った影響で2軍での調整となっている。

【阪神】
 昨季故障によって思うような活躍ができなかった石崎剛投手や高橋聡文投手、秋山拓巳投手が2軍での調整。実力、実績ともに1軍レベルにはあるため、コンディションをあげていきたいところ。2016年以降不振が続く岩田稔投手も2軍からの復活を目指したい。

 昨シーズン途中に1軍に昇格し、6本塁打を記録した陽川尚将外野手も1軍メンバーから外れた。今季の更なる飛躍が期待されるだけに、早い段階でのアピールが待たれるところ。昨季主に代打として96試合に出場した伊藤隼太外野手も2軍でキャンプインという結果になった。昨季代打で活躍していた原口文仁捕手は1軍メンバーに入っていなかったが、その後、大腸癌の診断を受けて近日中に手術を受けると阪神が発表している。

【広島】
 昨季43試合に登板も防御率5.17と不調に終わった今村猛投手と、15試合の登板にとどまった中田廉投手がともに2軍スタート。今村は2017年にリーグ最多の68試合、中田も53試合に登板するなど実績は十分。4連覇に向けて復活がカギになりそうだ。また、16年ドラフト2位の期待の若手左腕、高橋昂也投手も2軍。2年目にして随所に高いポテンシャルの高さを見せていただけに、3年目を迎える今季の飛躍に期待がかかる。

 野手陣では昨季ファーム3冠王のメヒア内野手が助っ人陣で唯一となる2軍でのキャンプイン。外国人枠の争いが熾烈な広島で、存在感を発揮できるか。17年のドラ1、中村奨成捕手は将来の正捕手奪取に向けて着実に経験を積みたい。

 もちろん、この“序列”はあくまで現時点でのものにすぎない。故障明け2軍スタートとなった選手、ベテランは、まずはしっかりとコンディションを作ることが大きな目標となる。キャンプ後のオープン戦では、開幕に向けての熾烈なレギュラー争い、1軍枠争いに注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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