広島ドラ1小園、充実のキャンプ初日 東出Cから早くも助言「松山さんを見てみろと」

キャンプ初日に臨んだ広島のドラ1・小園海斗【写真:沢井史】
キャンプ初日に臨んだ広島のドラ1・小園海斗【写真:沢井史】

地元・兵庫からは母・こず江さんが駆けつけスタンドで見守った

 高卒ルーキーながら1軍キャンプに抜てきされた広島の小園海斗内野手が、初めてのプロ野球キャンプに臨み、ノック、フリー打撃などのメニューをこなし初日を終えた。

 ノックでは日本球界を代表する名遊撃手・田中広輔内野手と共に遊撃のポジションについた。「今までテレビで見てきた人のプレーを目の前で何度も見られました。緊張しっぱなしでした。自分はポロポロやって(落として)しまっていましたが、田中さんは確実性がある。今の自分にはないです」とプロのレベルを体感した。

 打撃練習ではロングティー打撃で5本を打った後に東出打撃コーチからある助言をもらった。「自分はどうしても球が前にスライスしてしまうところがあるんですけれど、(同時期にフリー打撃をこなしていた)松山(竜平)さんと同じだから、松山さんを見てみろと言われたんです。

 しばらく先輩の打撃を観察し「下半身の使い方を参考にしていました」と振り返った。その後のフリー打撃では107スイングで右方向に柵越えの一打を放った。センター方向、右方向にもフェンス直撃の強い当たりを飛ばすなど、コツは徐々に掴めている様子。最後はウエイトトレーニングで体作りに励むなど、朝から晩まで野球漬けの1日だったが「大丈夫です。バテていません!」と笑顔を見せる場面もあった。

 練習中には昨年まで広島でプレーし、キャンプ視察に訪れていた新井貴浩氏に挨拶する一幕も。「(宝塚出身の)自分と新井さんの自宅が近いねって言っていただきました」。今日を迎えるにあたり、先輩からは「分からないことがあれば何でも聞いてこい」と言われたそうで「周りの方に色々声を掛けていただいて、何とか終えることができました」と口にした。地元・兵庫から駆け付けた母・こず江さんがスタンドで見守る中、最後まで18歳らしい姿を見せつけていた。

(沢井史 / Fumi Sawai)

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