中日ドラ1根尾は「他の選手にはない華がある」松坂大輔が初対面で感じた素質

キャンプ初日に臨んだ中日・松坂大輔【写真:荒川祐史】
キャンプ初日に臨んだ中日・松坂大輔【写真:荒川祐史】

歓迎セレモニー前に挨拶交わす「いい顔しているなと思いましたね」

 中日の松坂大輔投手が、ドラフト1位ルーキーの根尾昂内野手の纏う雰囲気を絶賛した。1日、沖縄・北谷町でプロ21年目のキャンプがスタート。1、2軍の全選手が集まった練習開始前の歓迎セレモニー時に、読谷組スタートの根尾から挨拶され、初対面した。がっちりと握手を交わすと、右ふくらはぎの肉離れを負っているゴールデンルーキーに「ヨロシクね。怪我は大丈夫?」と声をかけた。

 ともに、甲子園で春夏連覇を果たし、競合の末にドラフト1位でプロの世界に飛び込んできた松坂と根尾。球界の大スターは、将来のスター候補の素質を、挨拶のわずかな時間でも確かに感じたという。「顔を見たときにいい顔しているなと思いましたね。どうっていうと難しいんですけど、ルーキーらしい初々しさもありながらも、たぶん自信があるんだと思うんですけど、頼もしい面構えに見えましたね」と、根尾の第一印象を語った。

 さらに、根尾の表情、空気を称えるコメントは続いた。「今日パッとしか見てないですけど、やっぱり他の選手にはない華というか、ちょっと離れていてもパッと見て分かりそうな雰囲気を持った子なのかなと思いましたね」。“平成の怪物”と称された松坂に、ここまで称賛されるのだから、やはり光るものがあるということだ。

 松坂は20年前の1999年、ドラフト1位で西武に入団。緊張したであろうプロ1年目のキャンプを思い出し「先輩たちのボールを見ても引くことはしなかったですね。勘違いでもそこはいいと思うんですけど、僕はやれると思っていたので」と振り返った。

 そして、自身の経験則から「順位の違いはありますけど、プロの人たちに選ばれて入ってくる選手たちだと思うので、みんな自信もって入ってくると思います。やれると思って、ずっとやっていい。人によって壁にあたる時期は違うので、勘違いしたまんまいけるのが一番いいのかもしれないですけどね」とルーキーたちの“あり方”についての考えを披露。「根尾くんなんか、あのままの雰囲気でいて欲しいなと思いましたね。凄くいい雰囲気を持った選手でしたね」と語っていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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