「3人で1番良かった」ハム荒木2軍監督が吉田輝よりも高く評価したドラ7左腕

キャンプ初となるブルペン投球を行った日本ハム・福田俊【写真:荒川祐史】
キャンプ初となるブルペン投球を行った日本ハム・福田俊【写真:荒川祐史】

星槎道都大から入団した左腕の福田、指揮官は「打者に投げるのを早く見たい」

 2軍キャンプとしては異例の熱気に包まれていた。2日、沖縄・国頭村で行われている日本ハムの2軍キャンプ。集まったTVカメラ10台、報道陣約60人のお目当は、もちろんドラフト1位の吉田輝星投手だ。この日キャンプで初となるブルペンでの投球練習を行い、38球を投げ込んだ。

 ルーキー投手“トリオ”がブルペンに並んで投球練習を行った、この日のブルペン。吉田輝、そしてドラフト5位の柿木蓮投手と肩を並べて投げ、そして2人よりも強烈な印象を残したのが、ドラフト7位の福田俊(すぐる)投手だった。

 ブルペンの1番奥、ファンが埋め尽くした観覧席に最も近い位置でピッチングを行った左腕。「ちょっと人の多さは気になりましたね」と苦笑いで振り返ったものの、スリークォーター気味の腕の位置から変化球を交えてボールを投げていた。

 日本ハムで言えば、リリーフの柱の宮西尚生投手、他球団で言えば、楽天の高梨雄平投手を思い起こさせる、やや変則の左腕。この日、ブルペンでルーキー3人の投球をチェックした荒木大輔2軍監督は「自主トレの映像とかは見ていましたけど、生のほうがよかった。ストレートの感じもいいですし、変化球もしっかり投げられていました。投げ分けも出来ていた。早く打者に見たくなるような出来、今日の3人の中で1番良かった」と高評価を与えた。

 視察に訪れた他球団のスコアラーからも「面白いピッチャー」との声が聞かれた福田。「大卒なので、そんなにゆっくりはやっていられない」。星槎道都大からプロ入りした22歳。吉田輝や柿木らよりも早く1軍切符を掴むのは、この男かもしれない。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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