元祖“アイドル”ハム荒木2軍監督、輝星フィーバーにも「こんなもんじゃなかった」

笑顔で取材に応じた日本ハムのドラ1・吉田輝星【写真:荒川祐史】
笑顔で取材に応じた日本ハムのドラ1・吉田輝星【写真:荒川祐史】

注目集めた初ブルペン「注目されて入ってきた選手は誰もが通る道」

 大きな注目を集めた日本ハムのドラフト1位ルーキー吉田輝星投手のキャンプイン。沖縄・国頭村で行われている2軍キャンプには多くの報道陣、ファンが駆けつけ、右腕が初めてブルペン入りした2日にはTVカメラ10台、報道陣約60人が集まった。1球投げることにシャッター音が鳴る中で、18歳のルーキーは投球練習を行った。

 キャンプ最初のブルペンでの投球練習は変化球も交えて38球。高めに抜けるボールが多く、暴投となるボールも。吉田自身が「半分くらい」と自己採点を下したように、まだまだ本調子となっていないのは明らかだった。それでも指にかかったボールは威力十分。ポテンシャルを感じさせる第一歩となった。

 その姿を見守った荒木大輔2軍監督。「かなりバタついていた印象。自分のタイミング、間では投げられてなかった」とこの日の吉田輝の投球を評価すると「皆さんのせいですよ(笑い)」と軽くジャブ。大きな注目を集める中でキャンプを送る18歳を気にかけながらも「真横から見られ、後ろにも我々がいて、カメラもいて。色々なことが重なっていた。でも、これには慣れていかないといけない」と語った。

 1980年から82年まで早実のエースとして5季連続で甲子園に出場し、日本中に“大ちゃんフィーバー”を巻き起こした荒木監督。自身がプロ入りした1983年当時の状況を「こんなもんじゃなかった」と振り返って笑わせた。「注目されて入ってきた選手は誰もが通る道だから。どうにかなります。僕らの時代とは違います」と話していた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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