西武本田圭佑、先発ローテ奪取へ猛アピール 「自分のできることをやって1軍に」

投球動作を確認する西武・本田圭佑【写真:岩国誠】
投球動作を確認する西武・本田圭佑【写真:岩国誠】

潮崎2軍監督(当時)からの「フォームをちょっと見直してみたら」がきっかけに

 その動作確認をするようになったのは昨年8月。1軍登板1試合で再び2軍落ちして以降のことだった。

「潮崎2軍監督(当時)に『フォームをちょっと見直してみたらどうだ』と言われたことがきっかけでした。(フォームを)変えていくには体の状態も悪かったので、コンディショニングコーチの方にサポートしていただきながら、一緒に作り上げてきました」

 試行錯誤の結果、現在のフォームに確かの手応えを感じている。昨年11月、台湾で行われたアジア・ウインターリーグに参加し4試合に登板。21イニングを投げ、2勝1敗1ホールド、防御率1.29の好成績を挙げた。

「投げる時の『理想の形』が自分の中にあるのですが、やはりいつもコンディションが違うと感覚ってどんどん変わってしまうので、軸になるものがないといけない。なので、僕は常にその動作をやっているという感じです」

 変化は容姿にも表れている。昨年から伸ばしている口元のヒゲだ。1軍昇格時には剃っていたのだが、実は去年から伸ばしていたのだという。

「去年、ファームはヒゲは整えていればOKだったので、最初は興味本位での伸ばしていました。1軍にあがるときには『そろそろいいかな』と一度剃ったのですが、再び2軍に落ちたときに『なんかを変えたい』と思って」と、チーム内でも好評なのだという。ここまでプロ通算8試合に登板し0勝1敗、防御率8.59。進化した姿を見せつけ今季こそ待望のプロ初勝利を奪いにいく。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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