米586発&3冠王ロビンソン氏が死去 MLBコミッショナー「史上屈指の選手」

アフリカ系アメリカ人として初のメジャー監督としても活躍したフランク・ロビンソン氏【写真:Getty Images】
アフリカ系アメリカ人として初のメジャー監督としても活躍したフランク・ロビンソン氏【写真:Getty Images】

新人王、両リーグMVP、最優秀監督など球史に残る活躍

 米球史に残る大スター、フランク・ロビンソン氏が7日(日本時間8日)、闘病の末に83歳で逝去した。MLB公式サイトをはじめ複数の現地メディアが報じている。MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは「球史に残る屈指の選手だった」と声明を発表した。

 1935年テキサス州に生まれ、カリフォルニア州オークランド近郊で育ったロビンソン氏は、1953年にレッズと契約。1956年にメジャーデビューを果たすと、同年に打率.290、38本塁打、83打点の活躍で新人王を獲得。1961年にはナ・リーグMVPに輝いた。また、オリオールズ移籍後1年目の1966年には、打率.316、49本塁打、122打点で3冠王となり、ア・リーグMVPを獲得。その後、ドジャース、エンゼルス、インディアンスと渡り歩き、21年の現役生活に幕を閉じた。通算成績は打率.294、586本塁打、1812打点、204盗塁。ワールドシリーズ優勝2度、ワールドシリーズMVP、球宴選出14度、球宴MVPなど数々の功績を残した。

 また、1975年にはインディアンスで選手兼任の監督に就任し、アフリカ系アメリカ人として初めてのメジャー監督となり、後進への道を開拓。その後、ジャイアンツ、オリオールズ、エクスポズ、ナショナルズで監督を歴任し、オリオールズ時代の1989年には最優秀監督に選ばれた。

 殿堂入り有資格者となった1年目の1982年に得票率89.2%で殿堂入り。近年はMLB機構の一員として、野球の普及活動に尽力していた。

 MLB公式サイトによると、マンフレッド・コミッショナーは「フランク・ロビンソンの球歴は他に並ぶ物がなく、あらゆる面における先駆者で、幅広い世代に大きなインパクトを与えた」とその死を悼んだという。

(Full-Count編集部)

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