今季“失敗しそうな”選手に秋信守ら 元中日チェンは「失敗から生まれた遺物」

レンジャーズ・秋信守【写真:Getty Images】
レンジャーズ・秋信守【写真:Getty Images】

米メディアが“失敗しそうな選手”選出、プホルスはエンゼルスにとって「氷山」?

 メジャーリーグのスプリングトレーニングが間もなくスタートする。新シーズンへの期待が高まる一方、各球団の不安要素も、もちろんある。米メディアでは今季“失敗に終わりそうな選手”を選出。元中日のチェン・ウェイン投手(マーリンズ)、レンジャーズの秋信守外野手らの名前が挙がっている。

「2019年シーズンにおける、各球団の潜在的な大失敗」とのタイトルで特集を組んだのは米メディア「ブリーチャー・レポート」。記事では「実績のある高年俸の選手が成績を急激に落とす、もしくは落とし続ける」「前評判の高い若手が期待外れに終わる」を「失敗」の定義として、30球団から1人ずつを選び出している。

 チーム再建中のマーリンズはチェン。オリオールズで好成績を残し、2016年に5年総額8000万ドル(約87億円)の大型契約を結んだ左腕は、その後は負傷もあって苦しんでいる。

 記事では、2019年は年俸2000万ドル(約22億円)、2020年は年俸2200万ドル(約24億円)という契約を残していることに言及。「マイアミマーリンズは効率化を図ろうとしており、年俸を削減してより多くの若手がチームを担う将来を見据えている。左腕のウェイン・チェンを『過去の失敗から生まれた遺物』と考えるしかないだろう」と厳しく指摘している。

 最近2年は復活の兆しを見せている秋信守への評価も辛い。レンジャーズで名前が挙がった韓国人打者について、寸評では「シンス・チュは2018年にレンジャーズで21本塁打、OPS(出塁率+長打率).810を記録した。しかしオールスターブレークが明けると、彼は打率.217、3本塁打、OPS.645の成績だった。今後の成功を期待できる傾向とは言えないだろう」と分析している。

 2020年オフにFAとなる秋信守を今後トレードで放出できる可能性もあるとしつつ「この36歳の選手は再建中のチームにとって上手くフィットする存在ではない」「それよりは、彼が急激に衰え、恐らく今季か来季にチームとの関係が断ち切られる姿を見ることを、レンジャーズファンは“楽しむ”ことになるだろう」とバッサリと切っている。

 この他、ヤンキースではアロルディス・チャップマン投手、エンゼルスではアルバート・プホルス内野手とビッグネームも“不名誉リスト”入り。チャップマンについては、オールスター後に球速がキャリア平均の99.9マイル(約160.8キロ)から99.1マイル(約159.5キロ)に落ちたことについて触れ、「それ(球速の低下)は大した問題ではないのかもしれないが、100マイル(約161キロ)を投げる投手として名を馳せた彼にとっては赤信号である」「当たり前のごとく9回に登場する投手から、年俸が高すぎるブルペンの遺物となる可能性がある」と、こちらも手厳しい。

 また、2012年から10年総額2億4000万ドル(約263億3300万円)の大型契約を結んでおり、今季から2021年まで3年総額8700万ドル(約95億5000万円)を残すプホルスについては、昨季打率.245、出塁率.289に終わったことを紹介。エンゼルスが、球界NO.1プレーヤーのトラウトが2020年シーズン後にFAになる前に「真の勝者になることを目指している」ことに触れ、「もしも彼らのその目標を船に例えるなら、プホルスは避けることができない氷山である」と辛辣に伝えている。

 いずれもでメジャーで確かな実績がある選手ばかり。開幕前の低評価を覆す活躍に期待したいところだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY