中日ドラ4石橋、“根尾フィーバー“は「チャンス」…「ハングリー精神につながる」

中日キャンプで奮闘を続ける中日・石橋康太【写真:荒川祐史】
中日キャンプで奮闘を続ける中日・石橋康太【写真:荒川祐史】

高卒捕手が初のキャンプで奮闘中「苦しくても楽しみながらできています」

 沖縄での中日キャンプで奮闘を続けるドラフト4位ルーキーの石橋康太。高卒捕手にとって、プロの練習はハードなはずだが、「無駄にせずに1つ1つ丁寧に自分のものにできれば必ずレベルアップできると信じてやっている」と前向きに取り組む。注目を浴びるドラフト1位・根尾昂の存在も「チャンス」だという。

 始まったばかりのプロ生活について、石橋は「本当に高校野球以上に1つ1つのメニューが濃いというか、本当にすごく1日1日が貴重な時間になっているので。その1つ1つを無駄にせず、1つ1つ丁寧に自分のものにできれば、必ずレベルアップできると信じてやっているので、適当にならずに丁寧に自分の体と相談しながらやっていきたいです」と話す。「きついですけど、楽しいですし、自分のためになっていると分かっているので。自分の成長につながっているという実感があるので、苦しくても楽しみながらできています」。厳しい練習を「楽しい」と言える強さがある。

 周囲はプロで何年もやってきた選手ばかり。「自分は(他の選手より)劣るものしかないので、今、一番下にいるからこそ、上を目指してレベルアップできていると思います」。もちろん、高いレベルでやれていることはメリットだ。「周りの方々をよく見て、色んな人からいろんなものを吸収できて、1つでもレベルアップしてシーズンを迎えることができればいいなと思います」。キャンプ中から貪欲に吸収している。

 その一方で、先輩やコーチからは「堅い話はせずに、考えすぎるなよ。自由にもっと思いきりやりなさい」と言われているといい、「今の段階では難しく考えすぎに今までやってきたことを出せればいいのかなと思っています」とも明かす。まずは自分自身の持ち味を周囲にしっかりと見せたい。

 同じルーキーでは、何と言っても根尾の注目度が高い。ただ、同級生の石橋はこれもメリットだと捉える。

「一緒に生活している上では普通のチームメートなんですけど、こうして土日の観客の方々を見ていると、やっぱりスーパースターだと感じますし、逆にそのタイミングで自分もアピールできれば、たくさんの歴代のOBのスーパースターの方々が見に来てくださっているので、自分が意見をもらえるチャンス、目に留まるチャンスでもあります。自分のハングリー精神につながるので、根尾という選手が近くにいることで、自分のプラスになっていることばかり。負けずに頑張っていきたいと思います」

 高卒捕手にとって、勝負は数年後。あらゆる要素をプラスに変えて、今はしっかりと実力を磨く。

(Full-Count編集部)

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