フィリーズ、ノラと4年総額50億円で契約延長へ 昨季17勝のエース右腕

フィリーズのアーロン・ノラ【写真:Getty Images】
フィリーズのアーロン・ノラ【写真:Getty Images】

5年目はクラブ側が選択権、最大2023年までフィリーズでプレー

 MLB公式サイトは13日(日本時間14日)、フィリーズのアーロン・ノラ投手が4年総額4500万ドル(約49億4100万円)での契約延長に合意したと報じた。今回の契約延長で、フィリーズはノラの年俸調停権を持つ3年とFA権取得後の最初の1年を“買い取った”形。5年目はクラブ側が選択権を持ち、行使すれば最大2023年までフィリーズでプレーすることになる。その場合は、エース右腕がFAを迎える2024年にはすでに30歳を迎えていることとなる。

「ESPN」によると2019年が年俸400万ドル(約4億3900万円)+200万ドル(約2億2000万円)の契約ボーナス、2020年が同800万ドル(約8億7800万円)、2021年が同1175万ドル(約12億9000万円)、2022年が同1500万ドル(約16億4700万円)と徐々に上がる契約。2023年はクラブが選択権を行使した場合は1600万ドル(約19億1700万円)で、権利を破棄したらフィリーズがノラに425万ドル(約4億6700万円)を支払う。

 MLB公式サイトによると、当初、フィリーズとノラは14日(同15日)にも年俸調停のヒアリングを予定。ノラが675万ドル(約7億4100万円)を希望していたのに対して、フィリーズは450万ドル(約4億9400万円)を提示していたという。

 現在25歳のノラは2014年にフィリーズからドラフト1巡目(全体7位)で指名。昨季は33試合に先発登板し、17勝6敗、防御率2.37の好成績でサイヤング賞投票3位に入った。記事では、防御率ナ・リーグ2位、被OPS(.570)同3位、イニング数(212回1/3)同3位、勝利数同3位、奪三振(224個)と被打率(.197)同5位と多くの指標でリーグトップクラスの成績を残したことに言及。また、このニュースを伝えた米最大の移籍情報サイト「MLBトレード・ルーモアズ」では、キャリア通算569イニングを投げ、防御率3.35、奪三振率9.4、与四球率2.5、ゴロ率50.9%と高水準を誇ることも紹介している。

 フィリーズのゲーブ・キャプラー監督は記事内で「彼は注目を集めたがらない。ただ競争を求めているんだ。それが活躍してここ数年のナ・リーグで2、3人の最も良い投手のうちの一人である理由だよ」とノラを評している。今回の合意でフィリーズは、2008年にライアン・ハワード内野手の希望額を受け入れる形になって以来の年俸調停でのヒアリングを回避する結果になったという。ノラが、黄金時代の再来へ着々と戦力を整えるフィリーズを牽引することになる。

(Full-Count編集部)

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