オリ田嶋が2年目の今季「目標を立てない」理由 「昨年は10勝したいと言って…」

ブルペン入りしたオリックス・田嶋大樹【写真:安藤かなみ】
ブルペン入りしたオリックス・田嶋大樹【写真:安藤かなみ】

ルーキーイヤーの昨年は前半戦で6勝を挙げたが左肘痛で離脱

 オリックスの田嶋大樹投手が宮崎キャンプ第3クール2日目の14日、ブルペンで捕手を座らせて約50球を投げ込んだ。左肘痛からの復帰を目指す2年目左腕が順調な調整を続けている。

 昨年は新人ながら開幕ローテーションに入り、前半戦だけで6勝(3敗)を挙げたが、6月下旬に左肘痛で離脱。1軍に戻ることなくルーキーイヤーを終えた。この日のブルペンではフォームを入念に確認しながらピッチングを行った。

 オフシーズンにはそれまで悩まされていた睡眠の問題や、身体の強化に取り組んできた。そして2年目を迎える今シーズンはあえて「目標を立てない」という。

「昨年は10勝したいと言っておいて、あまり結果が出なかった。まずは1軍に上がって、試合でしっかり勝てるように投げて、1勝して、の積み重ねだと思います」と堅実に勝ち星を積み重ねていく考えだ。その中でも「モチベーションを上げない」ことが大切だと言う。

「上がるものは下がる。モチベーションを上げずに、感情を抑えていつもフラットで投げる。『絶対勝つぞ』と気持ちを上げすぎないように」と話す田嶋。淡々と語る表情は、まっすぐ1軍のマウンドを見つめていた。

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