王貞治が断トツ、巨人丸はどこまで迫れるか? 今季達成が予想される記録【四球編】
昨年、丸は130四球を選びシーズン記録4位タイ
同じく阪神の福留孝介はあと78四球で1000四球。2005年には93四球を選んでいる。福留はMLBでもプレーしたが、カブス時代の2009年にも93四球を記録。打率は.259と低かったが、じっくり粘って塁に出る姿勢は高く評価された。日米通算では1229四球になる。
巨人の阿部は、当初は四球が50前後と多くはなかったが、円熟味を増すとともに四球が増え、2013年には86四球を記録している。今季の1000四球は難しいが、試合に出れば来年には可能性が見えてくるだろう。
そして今、四球で最も注目すべきは、今季から巨人に移籍した丸佳浩だ。
〇シーズン四球数10傑
1 王貞治1974年(巨) 158四球
2 王貞治1966年(巨) 142四球
3 王貞治1965年(巨) 138四球
4 王貞治1967年(巨) 130四球
4 丸佳浩2018年(広) 130四球
6 金本知憲2001年(広) 128四球
7 王貞治1977年(巨) 126四球
8 王貞治1976年(巨) 125四球
9 王貞治1973年(巨) 124四球
10 王貞治1963年(巨) 123四球
10 王貞治1975年(巨) 123四球
この分野は長らく王貞治の名前がずらっと並んでいたが、2001年に広島の金本が5位(当時)に食い込んだ。そして昨年、金本の後輩でもある丸が130四球を記録して4位タイになった。丸は昨年、39本塁打を記録。もともと選球眼の良い選手だったが、投手陣が警戒するようになって四球数が急増した。丸は今季から王の後輩になる。現在は通算668四球だが、どれだけ数字を伸ばすだろうか?
(広尾晃 / Koh Hiroo)