初の紅白戦登板で2回無失点の西武今井 合格点の内容も挙げた課題は?

紅白戦に登板した西武・今井達也【写真:岩国誠】
紅白戦に登板した西武・今井達也【写真:岩国誠】

無失点も連続与四球でピンチ招き、自ら苦言

 西武は16日、今キャンプ初の紅白戦を行った。先陣をきって登板した白組先発・今井達也投手は予定の2回を35球、被安打1、2四球、無失点の内容だった。

「打たれる、打たれないより、自分の納得いくボールがいくかどうか」をテーマに紅白戦のマウンドに今井は上がった。「まっすぐもあまりシュート回転することもなく、この前のシート打撃よりは良かった。多少抜けたり、引っかかったりはありましたが、だいたい強いボールが投げられましたし、打者の方々は『ボール自体はいい』と言っていたので、まっすぐに関しては徐々に良くなっていると思います」と、ある程度の成果をこの日の投球で感じ取っているようだ。

 しかし、2イニング目となった2回表。先頭打者・木村文に変化球をライト前に運ばれた。走者を許してからの投球に「ヒットでランナーを出してからの四球が、まだまだというか、もったいなかったなって思います」と、2死から連続四球を与えピンチを招いたことに、自ら苦言を呈した。

「変化球でいつでもストライクが取れるボールを投げられないと、ランナーを出してから苦しいかなと。カウントが取れる変化球が投げられるようになれば、自ずと投げられるイニングも長くなると思う。そういう意味でも、カウントの取れる変化球が大事になってくると思います」

 ストレートに手応えを感じつつある今、今後の課題は変化球の精度だ。

「(捕手の)森さんも『まっすぐは、シートよりいい。あとは変化球。引っ掛けたり、抜けたりが多かったので、そこを微調整していけば大丈夫かな』と、自分と同じようなことを言ってくれた。そこは良かったと思います」と、捕手を務めた森友哉とも、次なる課題は一致している。次回登板は対外試合となることが予想されるが、若きバッテリーが同じ方向を向き、開幕へ向け、投球の精度を上げていく。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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