両投げ投手の器用なキャッチボール動画は見応え十分? 今季の起用法は…

昨季はドジャースに所属していたパット・ベンディット【写真:Getty Images】
昨季はドジャースに所属していたパット・ベンディット【写真:Getty Images】

MLBの歴史の中でもほとんど“唯一”の両投げ投手ベンディット

 左右両打席を使い分ける、スイッチヒッターはよく耳にする。日本での昨季の在籍選手のうち両打ちは数こそ全体の2%ほどと少ないが、昨年限りで引退した松井稼頭央などに代表されるように、名選手と呼ばれる選手たちも少なくない。MLBだとその比率はもっと多く、昨季の規定打席到達者のおよそ20%弱がスイッチヒッターと、もはや珍しい存在でもない。では、“スイッチピッチャー”はどうだろう?

“両投げ投手”と注目されるのが、ジャイアンツが獲得したパット・ベンディット投手だ。 米メディア「NBCスポーツ」は右投げ、左投げと器用にキャッチボールする動画と共に、記事を投稿。スプリングトレーニング序盤から存在感を発揮しているようだ。

 両投げ投手が威力を見せれば、貴重な存在となるのは間違いない。記事では起用法について聞かれたボウチー監督が「マッチアップに悩んだら、彼を登板させる」と話したことを紹介。昨季はドジャースで15試合救援し、防御率2.57と好投。今季はジャイアンツ救援陣の一角として左右の打者に関係なくマウンドに上がることとなりそうで、指揮官は「彼ができることは本当に素晴らしいことだ」と起用の幅が広がる“両投げ投手”への称賛を惜しまなかった。

 キャリアを通して左腕の方が良い成績を残しているというベンディット。ただ、記事では「彼はどちらで投げてもうまくボールを動かすことができる」と評価されている。両投げ投手はMLBの長い歴史の中でも数えるほどしかおらず、1900年以降に限って言えば“ほとんど唯一”といっていいベンディット。昨季メジャーを沸かせた新戦術「オープナー」に起用されるとの報道があるなど、“スイッチ投手”の需要は高まっている。キャリア最多登板登板は15年の26試合。この数を超える獅子奮迅の活躍を見せることに期待したい。

【動画】これが“スイッチピッチャー”のキャッチボール…右でも左でも器用に投球する見応え十分な動画が話題に

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY