FA市場停滞の影響がここにも…米誌恒例格付けに所属先未定の白ユニ3選手が選出
2019年MLB選手トップ100に選ばれるも未所属ゆえ…
前年に続き、長らく停滞が続くメジャーのFA市場。21日(日本時間22日)にはパドレスがマニー・マチャド内野手と10年3億ドル(約332億1000万円)の契約を結んだことを正式発表したが、オープン戦が始まろうという時期になっても所属先が決まらない選手は多い。そんなFA市場の影響が、なんと米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」が行う恒例の格付け企画にも現れた。
同誌の公式サイトでは「2019年MLB選手トップ100」という毎年恒例の選手格付け企画を展開。8人のエキスパートたちがメジャーを代表する100選手をランク付けし、写真と寸評を合わせて紹介している。日本人では唯一、エンゼルス大谷翔平投手が58位でランクイン。堂々の1位に輝いたのは、大谷のチームメートで球界を代表するスーパースター、マイク・トラウト外野手だった。
100位のブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)から順にカウントダウン方式で行われる選手紹介を順に読み進めていくと、違和感に目が留まる箇所が3つある。84位のダラス・カイケル投手、81位のクレイグ・キンブレル投手、そして20位のブライス・ハーパー外野手の部分だ。この3人の共通点と言えば……。そう、現在FAでいまだ今季所属チームが決まらない注目選手。そして、所属先が未定であるがゆえ、記事内に掲載された写真は、3人とも何のマークも入らない白いユニホームを着た姿に画像加工されている。
まるで高校球児の練習着を思わせる「白ユニ」姿の横には、所属チームのロゴが入るべき箇所に大きく「?」のマークが入り、球団名が書かれるはずの場所には「UNSIGNED(未契約)」の文字。停滞するFA市場は、格付け企画にまで“非常事態”を巻き起こしていた。
はたして、カイケル、キンブレル、ハーパーの3選手は近日中に所属先を決め、白ユニから脱却することはできるのだろうか。
(Full-Count編集部)