プロ球界初、米マイナーで「全員女性の実況チーム」誕生　2人組で担当へ

レッドソックス傘下1Aセーラムで誕生「タイミングはこの上なく最高」

　レッドソックス傘下1Aのセーラム・レッドソックスが、プロ野球で初の女性実況チームを作ったことが話題となっている。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は「レッドソックスのマイナーリーグチームはプロ野球で唯一の全員女性の実況ブースを持つ」とのタイトルで特集を組んだ。

　記事では「野球界への女性の進出はここ数年で驚くほど躍進した」と指摘。昨年、ジェニー・キャプナーさんが女性として25年ぶりにメジャーリーグの実況を担当したこと、エマ・ティーデマンさんがサウス・アトランティックリーグで史上初の女性実況としてデビューを飾ったこと、さらには、女性投手のモネ・デービスが2014年にリトルリーグのワールドシリーズを制したことなどを紹介。確かに、野球界での女性の活躍は目立つ。

　そして、「Cut4」では「ついに、1Aのセーラム・レッドソックスはプロ野球で初の女性実況チームを作った」と紹介。実況を担当するのは2人で、2Aのフリスコ・ラフライダーズで10シーズン以上を過ごしたメラニー・ニューマンさん、カロライナリーグで昨年初めての女性実況としてデビューしたスージー・クールさんだという。ニューマンさんは記事の中で「タイミングはこの上なく最高だったわ。おまけに、家族に根付いているチームのファームで働けるのよ。私はセイラムのファンにチームの話題をシェアすることが待ち遠しいわ」とコメントしている。

　このニュースをセーラムも公式ツイッターで報告。「ビッグ・ニュース！　メラニー・ニューマンが2019年のセーラムの新しい実況キャスターを務めることになるよ！　レッド・ソックスはMLBとMiLBで初の女性キャスターオンリーのブースを構えることになるんだ。ニューマンとスージー・クールの2人組が担当するよ」と伝えた。

「Cut4」によると、現在、マイナーリーグには8人の女性実況キャスターがいるという。全員女性の実況チームは今後、さらに増えていくかもしれない。

（Full-Count編集部）