トラウトがフィリーズ契約のハーパー祝福 13年369億円も「特に驚いていない」

エンゼルスのマイク・トラウト【写真:Getty Images】
エンゼルスのマイク・トラウト【写真:Getty Images】

2020年オフにはFAに、自身は早期決着希望

 オフのFA市場で目玉とされたブライス・ハーパー外野手が、2月28日(日本時間3月1日)にフィリーズと13年総額3億3000万ドル(約368億7750万円)で契約合意した。同21日(同22日)にパドレスと10年総額3億ドル(約335億3400万円)で契約したマニー・マチャド内野手に続く大物選手の契約を受け、同世代のスーパースターでもあるエンゼルスのマイク・トラウト外野手が祝福のメッセージを送った。

 自身は2020年シーズン終了後にFAとなる予定のトラウトは、1日(同2日)の全体練習前に囲み取材に応じ、米プロスポーツ史上最高契約でフィリーズ入りを決めたハーパーについて「うれしく思う。本人とも話をして、祝福したよ」と明かした。オフの目玉FA野手とされたマチャドとハーパーは、いずれも契約がキャンプイン後にずれこんだ。トラウトは「思ったより時間が掛かっていた」と率直な感想を明かしたが、「開幕前に契約できて安心した。これからコンディションを整えることもできる。スプリングトレーニングに途中から参加する選手は、まだ身体の準備が整っていないこともあるので、(開幕まで)時間があることはいいことだ」と話した。

 ハーパーは13年総額3億3000万ドルという米プロスポーツ史上最高契約を勝ち取った。年俸ではマチャドの方が上回るが、いずれにしても天文学的大金だ。だが、契約の大きさに驚いたか問われたトラウトは「特に驚いていない」とキッパリ。「長い契約を求めていたことは知っているし、それが彼にとってもいいこと」と、あらためて祝福した。

 フィラデルフィア・イーグルスの熱狂的ファンでもあるトラウトは、フィラデルフィアのスポーツファンについて「野球だろうが、どのスポーツだろうが、地元チームへの愛情が深い」と話す。そんなファンたちは、チームのために全力でプレーするハーパーを「愛するだろう」と太鼓判を押した。

 2020年オフには自身がFAとなるが、その時は「スプリングトレーニングでプレーと準備に全力を注ぎたい。スプリングトレーニングまでずれ込むことは、どの選手にとっても理想ではない」と早期決着を希望するトラウト。ハーパーを超える大型契約も期待されるだけに、契約延長を含め、今後はトラウトが大きな注目を浴びることになりそうだ。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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