大型契約の元Gマイコラスは“アジア野球”の価値を変えた―韓国人記者が絶賛

カージナルスのマイルズ・マイコラス【写真:AP】
カージナルスのマイルズ・マイコラス【写真:AP】

4年総額76億円超で契約延長のマイコラス、日本経由のサクセスストーリーが話題に

 元巨人のマイルズ・マイコラス投手が、カージナルスと4年総額6800万ドル(約76億1000万円)で契約延長に合意した。日本からの“逆輸入右腕“のサクセスストーリーは大きな話題となっているが、米メディアに記事を寄稿する韓国人記者は、マイコラスの活躍がアジアの野球の価値を米国で高めたと称賛している。

 マイコラスは2012年のメジャーデビュー後、パドレス、レンジャーズの2球団で37試合登板(10先発)、4勝6敗、防御率5.32と結果を残せず、2015年に巨人に移籍した。すると、3シーズンで31勝13敗、防御率2.18という成績を残し、カージナルスと2年総額1550万ドル(約17億3500万円)で契約。そして、米復帰1年目でマックス・シャーザー(ナショナルズ)、ジョン・レスターというメジャーを代表する投手と並ぶリーグ最多タイの18勝(4敗)を挙げた。

 さらに、勝率.818もリーグトップ。防御率2.83は同4位で、200イニングに到達(200回2/3)しながら与四球数はメジャー最少の「29」と積極的にストライクゾーンを攻める投球で活躍。オールスターに選出され、サイ・ヤング賞投票では6位に入った。

 今季は名門球団の開幕投手を務めることが決定。そして、来季からの4年総額6800万ドルでの契約延長が早々に合意に達した。日本への移籍を機にサクセスストーリーを駆け上がった。

 MLB公式サイトや米メディア「ジ・アスレチック」などに寄稿する韓国人記者、キム・ スンミン氏はマイコラスの契約延長のニュースをツイッターで紹介した上で「MLBで安定感に欠けていた若い投手が、より良い役割と金額を目当てに日本に旅立ち、出場機会も増えて成長する。そして今、メジャーで長期的な安定を手にする」と言及。そして、「アジアの野球は単により良い金額を与えるだけではないということを証明している」と加えた。

 マイコラスが、アジアの野球の価値を上げることに大きく貢献した。日本以外の国にとっても、その意味は大きいようだ。

(Full-Count編集部)

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