日ハム有原が好投 「前より真っ直ぐに近いイメージ」のツーシームが威力発揮

日本ハム・有原航平【写真:石川加奈子】
日本ハム・有原航平【写真:石川加奈子】

3回無失点の好投を栗山監督も評価「何とかしようという気持ちが出ている」

■日本ハム 6‐1 DeNA(オープン戦・2日・札幌ドーム)

 日本ハムの有原航平投手が2日、DeNAとのオープン戦で3回無安打無失点と好投した。

 2番手として3回からマウンドに上がり、許した走者は四球による1人だけ。3番ソト、4番筒香から連続三振を奪うなど、順調な調整ぶりをアピールした。

 右打者の内角を突くツーシームが威力を発揮した。3回2死走者なしで打席に宮崎を迎えた場面。カウント0-1から内角へのボール球でのけぞらせると、続く外角直球で簡単に追い込んだ。結果的に粘られて四球を与えたものの「あの変化量とあのコースに投げられたことはすごく良かった。前よりは真っ直ぐに近いイメージ」と今季意識して取り組むツーシームへの手応えを口にした。続くソトに対しても0-1からツーシームを投げ込み、最後はフォークで空振り三振を奪った。

 8勝5敗、防御率4.55に終わった昨季からの巻き返しを狙った今季は、胃腸炎のため2月1日のキャンプ初日から別メニューと出遅れた。実戦初戦となった2月17日の阪神戦で1回1安打1失点の後、23日の広島戦で3回無安打無失点、この日も3回無安打無失点と状態を上げている。栗山英樹監督は「何とかしようという気持ちが出ている。良かった」とこの日の投球を評価した。

 上々の結果にも有原が表情を緩めることはなかった。「結果として抑えられたのは良かったですが、全体的にボールが高かったので低めに投げられるように。フォークも低めで空振りを取れるようにしないといけない」。開幕に向けてしっかりと準備を重ねていく。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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