「やっぱり守り」―ロッテ江村、決勝打も反省の弁 “3回3失点”に「悔しい」

千葉ロッテ・江村直也【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】
千葉ロッテ・江村直也【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

走者一掃の勝ち越し3点打も「3イニング守らせてもらって3点取られているっていうのが…」

 ロッテは6日、鎌ケ谷スタジアムで行われた日本ハム戦で8回に一挙7点を挙げ、10-7で逆転勝利を飾った。勝ち越し打を放ったのは、この日1軍に合流したばかりの江村直也捕手だった。

 日本ハム5番手・公文克彦投手の乱調で同点に追いついた8回。なおも2死満塁で7回の守備から出場していた江村が打席へ向かう。「(打撃が)小さくならず、当てるっていうんじゃなしに『しっかり振る』」ことを今年、打撃の課題としているという江村。日本ハム6番手・田中豊樹投手が投じた低めのスライダーをとらえて走者一掃となる勝ち越し3点適時打を放った。チームにとって大きな一打となったが「しっかり振る」ことを実践した、江村自身にとっても価値ある一打であった。

 打撃については「きょう、ああいう形で打てたのはすごくよかった」と語った江村。だが、試合後のコメントで大半を占めたのは反省の弁だった。

「やっぱり守りです。(7回から)3イニング守らせてもらって3点取られているっていうのが、僕の中では悔しいですし、ピッチャーの方に申し訳ないと思います」

 マスクをかぶったイニングでの失点を悔やんだ。

 昨シーズン、捕手でチーム2番目となる35試合に出場した江村。「やはり、キャッチャーとしてレギュラーを目指さないとやっている意味はない」と語るが、捕手としてレギュラー獲りのためには、大きな存在が立ちはだかる。

「まずは田村という人間に勝たないといけない。そこを目指してやっていかないといけないと思っています」

 昨シーズン、全試合でスタメンマスクをかぶった2年後輩への強いライバル心を口にする。「もっと勉強しないといけないし、ピッチャーの信頼も勝ち取らないとダメなので」。強力なライバルと争うべく、9年目捕手は今後も攻守でアピールを続ける。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY