OP戦防御率81.00→22.50…韓国からの“逆輸入右腕”に地元紙「お粗末な投球」

ダイヤモンドバックスのメリル・ケリー【写真:AP】
ダイヤモンドバックスのメリル・ケリー【写真:AP】

前回登板後の防御率81.00からは改善も…本人は「もどかしい気分」

 韓国プロ野球のSKワイバーンズからダイヤモンドバックスに加入したメリル・ケリー投手は、5日(日本時間6日)のブルワーズ戦で先発したものの、1回2/3を2安打3失点(自責2)と苦戦。1死しか奪えずに3失点を喫して降板した2月28日(同1日)のインディアンス戦に続き、2試合続けて厳しい結果となった。韓国からの“逆輸入右腕”として注目されているが、地元メディアは「お粗末な投球」と厳しく評価している。

 オープン戦2度目の登板となったケリー。初回は二塁打と四球で一、二塁とすると、ソレアにタイムリーを浴びて失点。オハーンに四球の後、グッドウィンの遊ゴロの間に内野のエラーも絡んでさらに2点を失った。2回1死からハミルトンに四球を与え、続くモンデシーを空振り三振に仕留めたところで降板。前回登板後に「81.00」だった防御率は「22.50」になったものの、3四球とコントロールにも課題を残した。

 昨季「打高投低」とされる韓国プロ野球で12勝7敗、防御率4.09の成績をマークし、オフにダイヤモンドバックスと契約して米復帰したケリー。メジャー経験はゼロだが、巨人からカージナルスに移籍して大活躍したマイルズ・マイコラス投手と重ね合わせ、同じ“逆輸入右腕”として期待されている。ただ、この2試合では不安定な投球となっており、周囲の見方も厳しい。

 地元紙「アリゾナ・セントラル」は「Dバックスのメリル・ケリーがスプリングトレーニングの2度目の登板で再び苦戦する」とのタイトルでこの日の投球をレポート。「2回連続のお粗末な投球は先発ローテーションの最後の椅子を賭けた闘いに挑むケリーを全く後押ししなかった」と厳しく伝えている。

 ケリー自身は記事の中で「少しもどかしい気分だね。少なくとも最初の登板よりも、ちょっとは良い結果が出ると思っていたんだけど」と胸中を吐露。同紙は「この30歳の投手にとっては、悩ましい傾向である」とした上で、さらにケリーの「初球から積極的に攻める必要があると思う。それが狙いなんだけど、直近の2度の登板内容は、それとは程遠いよね」というコメントも紹介している。

 特集では「Dバックスのケリーに対する期待はもっと大きなものである。それは疑う余地はない」としつつ、「しかし、彼の置かれた独特な環境を理由に、(慣れるためには)通常よりも多くの時間を要することになるのかもしれない」と指摘。メジャーデビューへ向けて、“逆輸入右腕”の目の前にはまだ大きな壁があるようだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY