田中将大の“魔球”スプリットを完全試合男が改めて絶賛「消えてしまうのです」

ヤンキース・田中将大【写真:田口有史】
ヤンキース・田中将大【写真:田口有史】

サイ・ヤング賞にも輝いた解説者のコーン氏「このボールの有効性は素晴らしい」

 ヤンキースの田中将大投手が8日(日本時間9日)のタイガースとのオープン戦で先発し、3回1/3を投げて1被弾を含む4安打2失点5奪三振1四球と上々の内容だった。初回3連続奪三振という圧巻の滑り出しを見せたが、相手2番グッドラムを空振り三振に仕留めた宝刀スプリットの切れ味について、1999年に完全試合を達成した名右腕は「消えるんです!」と改めて脱帽している。

 オープン戦2度目の先発マウンドとなった田中。タイガース打線相手にいきなりの奪三振ショーを見せ、キャンプ地タンパの観衆を沸かせたが、放送局「YESネットワーク」で話題となったのは、2番打者グッドラムを仕留めた“魔球”だった。

 2ストライクに追い込んだ田中が86マイル(約138キロ)で急降下するスプリットを投じると、グッドラムは空振り三振。お手上げの様子のグッドラムに、実況は「空振りです。この夜、2奪三振で幕開けです、マサヒロ・タナカ!」とハイテンションだった。

 メジャー通算194勝で、1994年にサイ・ヤング賞に輝き、1999年にはヤンキースで完全試合を達成している解説のデビッド・コーン氏も「これはシグネチャーピッチ(代名詞)です! タナカといえば、スプリットです。このボールの有効性は素晴らしい。真ん中低め(のストレート)に見えるのですが、消えてしまうのです」と絶賛している。

 メジャー5年間で798奪三振を奪ってきた田中。完全試合男も脱帽する消える“魔球”は今季も健在のようだ。

(Full-Count編集部)

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