名手イチロー、右翼でフライを見失い安打に「100回来ても100回捕れない」

カブスとのオープン戦に出場したマリナーズ・イチロー【写真:田口有史】
カブスとのオープン戦に出場したマリナーズ・イチロー【写真:田口有史】

「いやもう、空で。全く見えないです」、打撃は12打席連続無安打で打率.100に

 マリナーズのイチロー外野手は8日(日本時間9日)、本拠地でのカブスとのオープン戦に「9番・右翼」でスタメン出場し、2打数無安打に倒れた。12打席連続無安打でオープン戦の打率は.100。守備では打球を見失ってフライをヒットにしてしまう場面があったが、交代後に「100回来ても100回捕れないです」と振り返った。

 初回、マリナーズは1点を失い、なおも無死一、二塁の場面でボートの打球が右翼へ。ほぼ定位置への飛球も、ボールはイチローの後方にポトリと落ちた。記録はヒット。無死満塁となり、後続の併殺ゴロの間に三走が生還。0-2となった。

 2001年から10年連続ゴールドグラブ賞の名手が、完全にボールを見失った。「いやもう、空で。全く(打球が)見えないです」。この日の試合は18時41分開始。ちょうど薄暮が闇へと変わる空だった。また、昼過ぎから吹き荒れた強風は試合序盤まで収まらず、サービス監督が試合前に「強風のアリゾナで打球が上がるとクレイジーなことが起きる」と外野手に注意を呼びかけるほどの風が舞っていた。

 前日にはレフトへの大飛球をフェンス際で捕球。先発の菊池雄星を助ける好守を見せていたが、この日の打球については「100回来ても100回捕れないです」と話し、「昨日のは100回来たら100回捕りますけど」と続けた。

 打撃でも、1日(同2日)のブルワーズ戦の第1打席でヒットを放ってから、12打席連続無安打。オープン戦は20打数2安打で打率.100となった。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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