阪神の4番候補・大山に独占インタ 「糸井さん、孝介さんに頼ってばかりじゃダメ」

インタビューに応じた阪神・大山悠輔【写真:荒川祐史】
インタビューに応じた阪神・大山悠輔【写真:荒川祐史】

今季3年目のシーズンを迎える大山、猛虎の4番として期待がかかる

 プロ3年目のシーズンを迎える阪神の大山悠輔内野手。昨季は開幕戦で巨人・菅野から一発を放つ最高のスタートを切ると117試合に出場し、打率.274、11本塁打、48打点の成績を残した。矢野燿大新監督を迎えた猛虎の4番候補として期待がかかる大山が独占インタビューに応じた。

 昨季は全ての数字でルーキーイヤーを上回り本塁打も2桁をマークしたがチームは17年ぶりに最下位という屈辱を味わった。数字だけをみれば成長したシーズンに思えるが大山自身は何一つ納得できるものはなかった。

「色々な経験をした1年だったと思います。前半戦は全く戦力になっていませんし、ファームで打撃を見つめ直すこともできた。やはり打撃の波があるとチームに貢献できる確率は少なくなる。今年はその波をできるだけ少なくしたい」

 悔しい1年を過ごしたが、手応えもあった。9月は打率.415、9本塁打とそれまでが嘘のように快音を響かせた。

「あれが全てではないですが9月の成績は自信になるところはあった。6月にファームに落ちて矢野監督から『後悔しないようにやれ』と言われて気持ち的な部分が大きく変わりました。これからも9月の打撃が軸になるかなと思っています」

 3年目を迎える今季は「4番・三塁」としても期待がかかる。打率、本塁打、打点の中で自身が追い求めるものは何なのか。チームの勝利を一番に考える若き大砲候補の考えはプロ入りしてから変わっていない。

「これまで全ての数字で自分の思うような数字は残せていませんが、やはり打点は意識します。1年目は75試合で38打点、昨年は117試合で48打点ですから。試合数は多くなりましたが打点はほとんど残せなかった。その部分は本当に悔しかったです。得点圏での打率も低かった(.212)。ヒットが出なくても打点を挙げることはできる、そこはもっと考えていかないといけない」

昨年に退寮し一人暮らし「今まで知らなかった色々な発見がありました」

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