イチロー、快音連発! 28スイングで5連発含む10本柵越え、どちらも今季最多

東京ドームでの練習に参加したマリナーズ・イチロー【写真:Getty Images】
東京ドームでの練習に参加したマリナーズ・イチロー【写真:Getty Images】

記者会見後の練習で柵越え連発、開幕戦のメンバー入りは決定

 マリナーズのイチロー外野手は16日、アスレチックスと対戦する20、21日の「2019 MGM MLB開幕戦」(東京ドーム)に向けて、練習に参加した。フリー打撃では、28本中10本の柵越えと快音を連発。オープン戦では打率.080と苦しんだが、開幕へ向けて状態を上げてきたようだ。

 この日はスコット・サービス監督、菊池雄星投手とともに記者会見に出席した後、チーム練習に参加したイチロー。会見では「時差は19年目ですけど、慣れないです。なので、飛行機での過ごし方、着いてからの過ごし方、まぁテクニカルなことはありますけど、それでも難しいですね」と時差ボケのキツさについて明かしていたが、練習では痛烈な打球を連発した。

 28スイングで柵越え10本。途中、5本連続もあり、観客のいない東京ドームには客席に打球が当たる音が次々と響き渡った。今春、スプリングトレーニングでの柵越えは最多で8本、連続でも4本が最高だったが、どちらも上回った。

 記者会見では「昨年の春からのブランクがありまして、それでも十分に体が動く状態になったんですけど、当たり前のように結果を出して当たり前のようにここにいるという状態を作りたかったんですけど、そうは実際にはならずに大変苦しみました」と胸中を明かしていたイチロー。一方で「春に起こることって色んなことがあるんで、場所が変わって、大好きな日本でプレーするということで気持ちも全く変わりますし、今の自分が持てる技術、見せたいと思っています」とも話していたが、その言葉を証明するフリー打撃となった。

 サービス監督は、マイナー契約で招待選手としてスプリングトレーニングに参加していたイチローが、開幕戦のアクティブロースター(ベンチ入りメンバー)に入っていることを明言した。外国人記者からの「いつ引退するのか」という質問に「いつ分かるんですかね、そんなこと。それは僕にもわからないですねぇ。こういう質問に本当に慣れてないなと今また思いました」と答えた背番号51。“起死回生”の活躍を見せることになるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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