星稜・奥川、近江との練習試合で7回無失点好投 履正社は「自分たちより力ある」

近江戦に先発した星稜・奥川恭伸【写真:松倉雄太】
近江戦に先発した星稜・奥川恭伸【写真:松倉雄太】

今春最長の7回を投げて被安打5「凄く順調にきている」

 23日に開幕する第91回選抜高等学校野球大会に出場する星稜(石川)が16日、法隆寺国際(奈良)、近江(滋賀)と練習試合を行った。法隆寺国際には17-0で大勝、近江とは1-1の引き分けだった。NPB6球団のスカウトが見守る中、エース奥川恭伸(2年)は近江戦に先発。今春最長の7回を投げ、5安打無四球無失点と好投し「まだ慣れていないというところで、初回に力んでスタミナの消耗が大きくなってしまって、最後は疲れを感じた。でも途中で少しつかめた。今日は7回を予定していたので、投げ切れたことは凄く順調にきていると思います」と振り返った。

 近江との対戦は昨春のセンバツ2回戦以来で、当時戦った林優樹(2年)、有馬諒(2年)のバッテリーや、夏の甲子園で大会最高打率の記録を30年ぶりに更新した住谷湧也(2年)らが残っている。それだけに「近江高校さんも力のあるチーム。甲子園1回戦のつもりで投げました」と、選抜に向けた1つの試金石になる試合だと捉えていた。2回に連打を浴びるなどピンチもあったが、「粘れたのは良かった」と強豪相手に無失点で踏ん張れたことに収穫を感じているようだった。

 前日の抽選会で1回戦の対戦相手が履正社(大阪)に決まった。「自分たちより力のある高校だと思っています。1回戦なので全力でぶつかれる。優勝候補と言われたりもしていますが、チャレンジャー精神というのを忘れずにぶつかっていきたい」と1週間後の勝負を見据えていた。

 一方、近江のエース林は9回1失点で、被安打は奥川より少ない4本。4回に星稜の4番・内山壮真(1年)に浴びた本塁打による1点だけに抑えた。

「去年の11月に、星稜高校さんとの練習試合が決まったと聞いて、3月16日に合わせてこの冬やってきたので、ワクワクしていた。すごく良い相手と投げ合えて、楽しかった」と振り返った林。内山に浴びた本塁打は、「スライダーです。(去年の)夏もあの1球で負けたのに、今日もその1球を無駄にしてしまった。もし追いついてなかったら、またあの1球で負けたことになるので、悔いのないように夏へ向けてやっていきたい」と課題を口にした。

 試合が終わった後は星稜の奥川とクールダウンのキャッチボールを行った。「今日調子良かったの?と(奥川に)聞いたら、まだ全然と話していたので、甲子園が楽しみ。優勝してほしいです。頑張ってほしいですね。」とエールを送った。

 自身も「ストレートの質を磨いてきて、今日は決まっていた。すごく良かったです。何かの縁があってこうやって試合ができた。この試合に懸けていて、負けたくなかった。夏の甲子園の舞台で、星稜高校さんともう1回試合をしたい。必ず戻らないといけない場所だと思っています」と、今回の練習試合で学んだことの恩返しを、夏の甲子園で見せることを誓った。

(松倉雄太 / Yuta Matsukura)

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