イチローに相手選手も敬意 元同僚が明かす“素顔”「偉大なレジェンドだけど…」

マリナーズ・イチロー【写真:AP】
マリナーズ・イチロー【写真:AP】

マーリンズで同僚だったロドニー「彼のプレーを見るのが幸せなんだ」

 マリナーズのイチロー外野手は20日、東京ドームで行われた「2019 MGM MLB日本開幕戦」のアスレチックス戦に「9番・右翼」で出場し、1打数無安打1四球に終わった。4回には守備にいったんついてから、大歓声の中で途中交代。そんな“レジェンド“の雄姿を万感の思いで見つめた男がアスレチックスにもいる。マーリンズ時代のチームメートでメジャー325セーブを誇るフェルナンド・ロドニー投手だ。

「彼のプレーを見るのが幸せなんだよ。日本のメジャーファンも同じ気持ちでしょう。今日のプレー、今日の雰囲気はイチローにとってもプレゼントだったと思う。引退するのかどうか分からないけれど、未だに素晴らしいプレイヤーだよ」

 2016年6月にパドレスからトレードでマーリンズに移籍し、半年間イチローとチームメートになった42歳のベテラン右腕はこう語った。この日は8回を託され、1回無失点。アスレチックスは7-9で敗れてしまったが、ロドニーにとっては特別な試合だったという。

 4回、いったん守備に就いた後、イチローは交代を告げられた。マリナーズのチームメートから抱擁で祝福される中、アスレチックスの選手も脱帽する姿が印象的だった。

「あれは我々からのリスペクト以外の何ものでもない。あの男はレジェンドなんだ。いつでもみんな敬意を忘れない」

 2001年のメジャーデビュー時に新人王とMVPをダブル受賞し、史上30人目となる3000本安打を達成するなど数々の金字塔を打ち立ててきた背番号51に対する敬意を、対戦相手も忘れていない。

「イチローとは会えば、いつだって話をするんだ。正真正銘のナイスガイだ。昨日のパーティでも話したよ。すごい人なんだけど、とても気さくでジョークが大好き。偉大なレジェンドだけど、自分にとってはいつも変わらないイチローなんだ。そこがすごくクールだよ。チームメートはみんな大好きになってしまうんだ。私の友達だ」

 ドミニカ共和国出身の右腕の母国語であるスペイン語のスラングを操るイチローは、いつもお茶目な部分を見せてくれるという。偉大なヒットメーカーの横顔を知るかつての同僚も背番号51の人間性に心酔している様子。21日の第2戦も「9番・右翼」でスタメン出場するイチロー。アスレチックスの選手たちは敬意を抱きながら“レジェンド”と対峙する。

(Full-Count編集部)

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