イチロー4打数無安打で8回に交代 大歓声と「イチローコール」に送られ退く、試合後に会見
一度守備位置に就いた後で交代、ベンチ前でチームメート全員とハグ&握手
■アスレチックス – マリナーズ(21日・東京ドーム)
マリナーズのイチロー外野手は21日、アスレチックスとの「2019 MGM MLB日本開幕戦」第2戦(東京ドーム)に「9番・右翼」で2戦連続スタメン出場。同点で迎えた8回の第4打席は快足を飛ばしたが遊ゴロに倒れた。その後、8回の守備に就いたが、8回裏のプレーが始まる前に交代。チーム全員とハグ&握手を繰り返した。
4-4の同点に追いつかれた直後の8回。1死からベッカムが右翼フェンス最上部に直撃する特大二塁打で出塁。ヒーリーが三ゴロに倒れ、2死二塁でイチローの打席がやってきた。味方ベンチと客席が総立ちの中、アスレチックス4番手トリビーノと対戦。初球ボールの後に2球目内角速球を引っ張って一塁方向へファウル。3球目の内角低めカットボールを空振りしたが、4球目の低めはファウル。5球目の低めカーブもファウルとしたが、6球目外角カットボールで遊撃ゴロに打ち取られた。
その後、一度は8回裏の守備に就いたが、監督は交代を指示。フィールドに出た野手が全員ベンチに引き下がると、東京ドームを埋め尽くすファンが総立ちで拍手を送る中、万感の表情を浮かべたイチローは手を振りながらベンチへ下がった。ベンチ前では待ち構えたチームメート、スタッフ全員とハグ&握手。この日、メジャーデビューを飾った菊池雄星投手ともハグを交わすと、菊池が思わず涙ぐむ場面もあった。
イチローは最後に球場全体に向かって手を振ると、そのままベンチへ退いた。