ダルビッシュが綴ったイチローへの感謝と思い出 「どんな時も自分の質問に優しく…」

カブス・ダルビッシュ有【写真:田口有史】
カブス・ダルビッシュ有【写真:田口有史】

「本当に感謝しかありません」とツイッターを更新 ともに2009年WBC世界一に貢献

 カブスのダルビッシュ有投手が22日(日本時間23日未明)、自身のツイッターを更新。現役引退したマリナーズ・イチロー外野手への感謝の思いを綴っている。

 名前は出さなくとも文面からはお世話になった“恩人”への思いがにじみ出ていた。ダルビッシュはイチローとの思い出を2度に分けて投稿した。

「2006WBC壮行試合、当時2年目でイキってた自分を強烈なライト前で瞬殺したこと、メジャー初被安打を打たれたこと、2009WBCで勝ち越しタイムリーを打った場面、見逃し三振を取れたこと、食事に連れて行ってもらったこと、 続く」

 まず1つ目で最初に振り返ったのは2006年2月24日、12球団選抜とWBC日本代表のエキシビジョンマッチ。12球団選抜の先発投手だった、当時19歳のダルビッシュは日本代表の1番・イチローに2球目を右前に弾き返された。バリバリのメジャーリーガーとしての貫禄を見せつけた。2009年のWBC決勝・韓国戦では1点リードの9回から救援。右腕は同点を許したものの、直後に10回表にイチローが勝ち越し2点打を放った。10回裏を締め、2大会連続の優勝。日本中が大きく沸いた。

 NPBでは対戦することはなかったが、ダルビッシュも戦いの場をMLBに移し、イチローのいたマリナーズと同じア・リーグ西地区へ。レンジャーズでデビュー戦となった2012年4月9日で対戦した3番打者だったイチローを三塁後方への小フライに打ち取ったが、打球はポトリと落ち、ヒットになった。イチローに3安打を許しながらも、6回途中5失点で勝利投手となった試合だ。

「でも一番印象深くて凄いなと思ったのはどんな時も自分の質問に優しく、丁寧に答えてくださったこと。ここ2年はメールでの質問ばかりでしたが、色々タメになる答えをいただけました。 本当に感謝しかありません」

 高い壁として立ちはだかったイチローとの対戦を糧にダルビッシュも一流の投手となっていった。食事や2人だけの会話、メールのやりとり……。イチローとの時間は心の中に強く刻まれているようだ。

(Full-Count編集部)

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