日ハム王柏融が待望の初安打、台湾メディアも殺到 「1本出て楽になった」

日本ハム・王柏融【写真:荒川祐史】
日本ハム・王柏融【写真:荒川祐史】

8回の第4打席で右前打、台湾からは8社12人の記者が札幌ドームに訪れる

■日本ハム 4-4 オリックス(30日・札幌ドーム)

 日本ハムの王柏融外野手が30日、本拠地オリックス戦で来日初安打を放った。開幕戦と続き「5番・左翼」で先発出場すると8回の第4打席、オリックス・沢田の高め直球を捉え右前に弾き返した。

 前日の開幕戦は4打数無安打に終わり8打席目で飛び出した待望の安打。「本当に緊張した試合をしている中で、1本出て楽になった」と、王はホッとした表情を浮かべた。

 昨季まで所属した台湾プロ野球のラミゴでは4年間で2度も打率4割をマーク。「大王」の愛称で親しまれる国民的な人気選手だ。台湾では、開幕当日29日の一般紙も1面で取り上げたほど。この日も台湾から訪れた8社12人の記者が王の一挙手一投足を追いかけた。

 台湾のファンも札幌ドームに集結している。ラミゴの関連旅行会社が企画した開幕シリーズの観戦ツアーは、当初定員30人のところ、予想を大幅に上回る100人が集まった。担当者は「練習試合で結果を出すにつれて、希望者が増えていきました。今後も2カ月に1度、ツアーを行う予定です」と語る。

 地元の大きな期待を背負いながら日本球界で大きな一歩を踏み出した王は「初めての1本に過ぎない。これからどんどん打っていきたい」と力強く語った。栗山英樹監督も「早くヒットを打ちたかったと思う。ここから、いよいよしっかりやってくれると思う」と目を細めていた。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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