ロッテ4発で今季初連勝 8戦18発と本塁打量産の要因は「アナリストを置いて…」

ロッテ・井口資仁監督【写真:荒川祐史】
ロッテ・井口資仁監督【写真:荒川祐史】

開幕から8戦連続本塁打、二木は先発投手で初白星

■ロッテ 7-3 ソフトバンク(6日・ヤフオクドーム)

 ロッテが今季初の連勝を飾った。6日、敵地ヤフオクドームで行われたソフトバンク戦。加藤の2打席連発など打線が4本塁打を放ち8安打7得点で快勝し、井口資仁監督は「打線が援護してくれた。二木もよく投げたし、先発に勝ちがついて良かった」と頷いた。

 初回、加藤がミランダから3号ソロを放って先制。同点とされた3回にも加藤が2打席連発となる4号ソロを放って勝ち越すと、中村奨が2戦連発となる2者連発の5号ソロ。レアードも6号2ランを放てば、ドラフト1位藤原にもプロ初タイムリーとなる2点適時打が飛び出し、この回大量6点を奪った。

 ボルシンガーの登録抹消に伴い、先発を託された二木は6回を投げて4安打2失点と力投。今季8試合目にして初めて先発投手に白星がついた。2番手酒居は2回を1失点にまとめ、最後は益田が締めくくった。

 5日までチームは5連敗を喫し、3勝5敗。黒星は先行しているものの、打線は好調だ。ここまで8試合でチーム本塁打は12球団ダントツの18本塁打に。井口監督も「去年までは考えられないほど出ている」と驚いている。

「練習でもしっかり振り込んでいる」と語る指揮官は、量産の要因に2つの要素を挙げる。1つは本拠地ZOZOマリンスタジアムの「ホームランラグーン」の存在。外野が狭くなったことで「しっかり振れば入るというのが分かった」という。

 そして、もう1つが昨オフ、球団に新設された「チーム戦略部」。データ分析のアナリストを置き、これまで以上にデータを活用していることで「アナリストを置いて絞り球とかはやっている。狙い球もそうだし、自分で決めて振っているところはある」と語る。

 この日2本塁打を放った加藤も「割り切って、曖昧なまま打席に入らないように出来ている」と語る。これでチームは開幕から8試合連続本塁打中。これは球団タイ記録だという。2011年から8年連続で2桁の本塁打にとどまっているロッテだが、今季は321本塁打ペース。変革を遂げた2019年のロッテはひと味違う?

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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