加藤豪将が綴った、イチローへの溢れる思い「人生が変わった」「雲の上の存在」

「お疲れ様でした、イチローさん。あなたは雲の上の人です」

「イチローさんはアメージングな才能を持っていました。しかし、本当の強みは野球への向き合い方、取り組み方なのです。可能な限り鍛錬を積み、完成度や安定感を得るために、彼は毎日練習を続けました。僕も最高の選手になるために、野球の向き合い方、取り組み方を真似ようとしました」

 2013年ドラフト2巡目(全体66位)でヤンキース入り。マイナー施設での打撃練習に招待され、レジェンドと初対面した際は「夢がかないました。そこでの出来事はほとんど覚えていません」と興奮状態だったという。その後はメールで打撃技術などについて質問したことがきっかけで、オフに日本で自主トレに誘われた。「とても長く、ハードな練習でした。しかし、本当に楽しい時間でした。僕とイチローさん2人だけで練習を楽しみました」と振り返っている。

 イチローの現役最後の試合となった21日のアスレチックス・マリナーズ戦はチームバスでの移動中に携帯でチェック。「僕の気持ちは感謝と尊敬だけでなく、これがイチローさんの素晴らしいキャリアの最後になってしまうという深い悲しみでも胸がいっぱいになりました。あの日ドームにいたファンの人たちには感動しました。なぜなら、イチローさんが彼らにとって、そして世界中の数多くのファンにとってどのような存在かを、彼本人へ示そうとしていたのですから」と綴り、最後にこう締めくくっている。

「ありがとうございます、イチローさん。僕を日本での練習に誘っていただいてだけでなく、これまでにあった他の全てのことにも感謝しています。若い選手たちに、このような素晴らしい見本をみせてくれて、ありがとうございます。私たちが共に愛する野球に強い影響をもたらしてくれたこと。そして、選手としても人としても、僕に永遠に続いていく影響を与えてくれたことに感謝します。お疲れ様でした、イチローさん。あなたは雲の上の人です」

 昨季は2Aトレントンで118試合出場し、打率.229、5本塁打、35打点、11盗塁をマーク。今季は7年目で初めて3Aに昇格した。同じ舞台で舞台でプレーできなかったが、イチローへの感謝の思いを胸にメジャー昇格を目指していく。

(Full-Count編集部)

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