プホルス、“同期新人王”イチローと並ぶ3089安打に感慨「とても特別なこと」

エンゼルスのアルバート・プホルス(左)、現役を引退したイチロー【写真:Getty Images】
エンゼルスのアルバート・プホルス(左)、現役を引退したイチロー【写真:Getty Images】

安打数歴代22位タイで並ぶ「イチローは素晴らしいキャリアを送り、素晴らしい選手だった」

■エンゼルス 5-1 レンジャーズ(日本時間7日・アナハイム)

 エンゼルスのアルバート・プホルス内野手が6日(日本時間7日)、本拠地レンジャーズ戦で今季1号ソロを放った。同じ2001年の新人王で、現役を引退したマリナーズのイチロー外野手に並ぶ通算3089安打として、歴代22位タイに浮上。試合後には「とても特別なこと」と、イチローと同じヒット数になったことに感慨深げだった。

 プホルスは4-1で迎えた7回、先頭で打席に入り、サンプソンからレフトに運ぶ今季1号ソロを放った。エンゼルスは4回にトラウトが最近3試合で4本塁打目となる満塁弾を放ち先制。さらにプホルスがダメ押し弾と主砲2人の活躍で5-1で勝利し、2連勝を飾った。

 プホルスは2001年にメジャーデビューし、ナ・リーグ新人王を受賞。デビューから10年連続打率3割&30本塁打&100打点をマークして3度MVPに輝き、カージナルスを2度の世界一に導いた。一方、イチローもマリナーズで2001年にデビューし、ア・リーグ新人王とMVPをダブル受賞。10年連続200安打&打率3割&ゴールドグラブ賞など数々の偉業を達成した。同じ2001年に両リーグの新人王に輝いた2人は球界をリードしてきた。

 イチローは1973年生まれ、プホルスは1980年生まれと年は違う2人だが、お互いに特別な感情を持っている。かつて、プホルスがイチローについて「“同期”デビューということもあって、なんだが不思議な縁を感じることがあるんだ」と明かし、それを伝え聞いた背番号51が「僕も同じ思いですよ」と話したことも。イチローがマーリンズに在籍していた2017年には久々にフィールド上で再会を果たした2人が、試合前の練習中に大きなハグを交わす姿が話題となった。

 この日の試合後、イチローと並んだことについて聞かれたプホルスは「とても特別なことだ。イチローは素晴らしいキャリアを送り、素晴らしい選手だった。僕たちは同じ時期にメジャーデビューし、彼は新人王とMVPを受賞した。彼のキャリアと僕のキャリアは重なるんだ。本当に特別なことだ。野球の歴史において、とても特別なことだ」と、改めて敬意を表した。

 エンゼルスのブラッド・オースマス監督も「2人とも大きく期待されてデビューした。もちろん日本からやって来たイチローは球界でよく知られていた。彼に比べたら、アルバートはカージナルスでデビューした時はよく知られていなかった。しかし、彼はすぐに良い打者になると示した」と振り返った上で「だから、2人の安打数に驚いてはいないし、2人とも殿堂入りするだろう」と“レジェンド”たちを称えた。球史に名を残す“同期”2人が安打数ランキングで同じ順位に並ぶという特別な日となった。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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