田中将大の快投を米メディア称賛も…逆転許した救援陣バッサリ「受け入れ難い」

アストロズ戦で好投したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
アストロズ戦で好投したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

アストロズ相手に6回1失点の快投「素晴らしい投球」「見事」も…

■アストロズ 4-3 ヤンキース(日本時間9日・ヒューストン)

 ヤンキースの田中将大投手は8日(日本時間9日)、敵地アストロズ戦で6回3安打1失点3奪三振2四球と好投。メジャー屈指の右腕ジャスティン・バーランダーに投げ勝ち、今季2勝目の権利を持って降板したものの、救援陣が打ち込まれてヤンキースは3-4で逆転負けした。地元メディアは田中の好投を称賛しつつ、逆転を許した救援陣を“酷評”している。

 バーランダーとの投げ合いで2、3回と3者凡退に抑えるなど好投を見せた田中。味方打線も3回に先制点を奪ったが、田中は4回に先頭アルトゥーベにスプリットをレフトに運ばれ、飛距離448フィート(約136.6メートル)の特大弾で同点に。しかし、ヤンキース打線は直後の5回にジャッジがバーランダーから右翼へソロ弾。6回にもフレイジャーのタイムリーで1点を追加と田中を援護した。

 5回も3者凡退に抑えた田中は、6回に先頭チリノスの二塁打を浴び、スプリンガーは四球で無死一、二塁とされるも、後続を断って無失点。まだ78球(ストライク50球)だったが、ヤンキースは7回のマウンドにブリットンを送り込んだ。しかし、下位打線にチャンスを作られ、チリノスの2点タイムリーで同点に。田中の白星が消滅すると、8回にはオッタビーノが失点して3-4で敗れた。

 米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のヤンキース番を務めるリンゼイ・アドラー記者はツイッターで「6回1失点の活躍で今日のタナカは終了。被安打3、3奪三振。彼は非常に良かった」と称賛。さらに、NYメディア「ザ・デイリー・ビースト」のクリフ・シェクター記者も「タナカは冷酷」と独特の表現で投球を絶賛した。

 一方で、米スポーツ局「ESPN」のレポーターを務めるコーリー・ハービー氏は「ブライアン・キャッシュマンのGMとしての2001勝目はお預けとなった。ヤンキースのブルペンが残念な投球をし、タナカの素晴らしい先発登板を水の泡にしてしまった。それにより、月曜日の試合でアストロズに3-4と敗れる結果につながった」と落胆。ラジオ局「WFAN」のホストを務めるジョン・ジャストリムスキー氏も「ヤンキースのブルペンは彼らをガッカリさせた。3-1とリードしていたのにだ。タナカは素晴らしい投球をした。(この結果は)受け入れ難い」と救援陣を酷評し、「CBSスポーツ・ラジオ」のホストのショーン・モラシュ氏も「タナカの見事な投球と、バーランダーから奪った3点を台無しにした。勝つべき試合だった」と逆転負けを批判した。

 78球を投げてストライク50球、3試合で防御率1.47と好投を続ける田中。“エース”の投球をしっかりと白星につなげたいところだ。

(Full-Count編集部)

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