田中将大、光る安定感&貢献度 まだ3試合も「WAR」は今季メジャー投手2位

ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
ヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

選手の貢献度を示す「WAR」、野手を含めても今季メジャー7位の数字

 今年のヤンキースの田中将大投手はすごい。8日(日本時間9日)の敵地アストロズ戦では6回3安打1失点3奪三振2四球と好投。サイ・ヤング賞右腕ジャスティン・バーランダーに投げ勝ち、今季2勝目の権利を持って降板したものの、救援陣が打ち込まれてヤンキースは3-4で逆転負けを喫した。

 リリーフ陣の乱調で勝ち星を失ったが、今季3試合で1勝0敗、防御率1.47と安定感は抜群。充実の日本人右腕は、メジャーで重要視されるWAR(Wins Above Replacement)では今季メジャー堂々の7位タイ、投手としては2位という好成績をマークしている。

 WARとは、打撃、守備、走塁、投球を総合的に評価して選手の貢献度を示すもので、そのポジションの代替可能選手と比較してどれだけ勝利数を上積みしたかを表している。

 米野球データサイト「ベースボール・リファレンス」の今季WARメジャー10傑は、エンゼルスのマイク・トラウト外野手が1位。早くも「1.8」を積み上げており、独走中だ。2位はドジャースのコディ・ベリンジャー内野手で1.4、3位はレッズのルイス・カスティーヨ投手が1.2、4位がマリナーズのダン・ボーゲルバック外野手が1.0で続いている。

 アスレチックスのマーカス・セミエン内野手、マット・チャップマン内野手に続き、田中はドジャースのキケ・ヘルナンデス内野手と並んで「0.9」の7位タイで登場。一般的に打者の方が投手よりも数値が高くなる中、まだ序盤戦ながらも田中は堂々のメジャー全体トップ7の貢献度を見せている。今季は18回1/3で15奪三振、2四球、被安打17、4失点(自責3)と安定感が光る。

 ヤンキースは開幕投手に一時指名されていたルイス・セベリーノ投手がグレード2の広背筋筋挫傷で長期離脱を余儀なくされることが発表されている。プレーオフなどの大舞台にめっぽう強く、今季も開幕直後から抜群の安定感を見せつけている田中。ヤンキースの2009年以来のワールドシリーズ制覇という悲願達成にもはや不可欠な存在と言えそうだ。

(Full-Count編集部)

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