ロッテ岩下、6回1失点の好投も吉田正への失投悔やむ 「何も言えないです」
井口監督は評価「ゲームはしっかり作ってくれた」
■オリックス 2-1 ロッテ(11日・ZOZOマリン)
ロッテの岩下大輝投手が11日、オリックス戦(ZOZOマリン)に先発。6回3安打1失点と好投を見せたが打線の援護なく今季初勝利を逃した。
5日のソフトバンク戦から中5日のマウンドとなった岩下。「立ち上がりは悪かったですけど」と初回からオリックス打線にボール球を見切られるなど、3四球で2死満塁のピンチを招いてしまう。それでも「しっかり(コースを)つくことはつけていた」という攻めの姿勢は崩さず、西野を2ストライクと早々に追い込んで、最後はフォークで二塁ゴロに仕留め、無失点に抑えた。
その後は「ストライク先行を意識しながら、バッターとの勝負をしっかりしていこう」と、自ら意識付けして相手に向かっていき5回まで2安打7奪三振無失点の好投を見せる。
5回までの球数は92球。6回のマウンドにも「いくもんだと思っていた」と、自覚しての続投。しかし、先頭打者の吉田正に、真ん中高めのストレートを右翼席に運ばれ同点に追いつかれた。「何も言えないですね。自分の意図したところより、だいぶ中に入ってしまい、振り抜きやすいところに投げてしまった」と、この日唯一とも言える失投を悔やんだ。
6回1失点で降板となったが、先発としての役割は十分に果たした。「6回の先頭打者、もっと集中して入らないと」と、次回への反省点として、5年目右腕はしっかり受け止めた。
昨年、1軍デビューを果たし、18試合に登板した岩下だが、初登板は中継ぎでのマウンド。先発登板は今回で4度目となるが、先発で投げる時にはこんな思いも抱いているのだという。
「去年は中継ぎもやっていたので、中継ぎの人に迷惑がかからないようにとか、そういう気持ちになることがあります。なので、先発をやるときはいけるところまで行きたいなと思っています」
井口監督は試合後「ゲームはしっかり作ってくれた。次回はもっと長いイニングを投げてくれればいいと思っています」と、次回先発登板に期待。岩下自身も「初回の球数がなければ、もうちょっと頑張れたかなと思うので、次回は立ち上がりから2回以降のようなピッチングができれば」と、気を引き締めていた。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)