鷹・上林、“狙い外れて”決勝2点打「スライダー待っていたんですけど」フォーク打ち

ソフトバンク・上林誠知【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・上林誠知【写真:藤浦一都】

4回2死満塁で加藤から右前への2点適時打を放つ

■ソフトバンク 5-2 日本ハム(11日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクの上林誠知外野手が、勝利を呼び込む一打を放った。11日、本拠地ヤフオクドームでの日本ハム戦。4回の第2打席で右前へ先制の2点適時打を放ち、これが決勝打となった。

 この回1死から内川、デスパイネが連続内野安打で出塁。相手の失策と川島の四球で満塁とすると、上林が打席に立った。加藤が投じた初球、チェンジアップを捉えた打球はファウル。そして、バットを折られた。新しいバットに取り替え、滑り止めを付けていると、次打者の甲斐から声をかけられた。

 直後の2球目、加藤が投じたフォークを捉えた打球は一、二塁間を破り、右前へと抜けた。三塁走者の内川だけじゃなく、二塁走者のデスパイネも懸命に走って生還。2点適時打となった。試合後のお立ち台。「拓也さんと話して『次たぶんスライダーだよ』と。スライダー待っていたんですけど、違う球だったんですけど、反応で打ててよかったです」と振り返り、スタンドの笑いを誘った。

 この日は6回の第3打席でも右前安打を放ち、4打数2安打で9試合ぶりのマルチ安打となった。この日は両親がスタンドに観戦に訪れており「だいたいいつも両親が来ると打てるので、毎日来て欲しいと思いますね」。ここまで打率.222。まだ本来の調子とまではいかないが、柳田不在の今、上林のバットにかかる期待は大きい。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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