広島緒方監督、大乱調の岡田を2軍降格へ 「今の状態ではもう投げさせられない」

広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】

2回途中、6四球と試合を壊した先発の岡田に「見たままだよ」

■ヤクルト 6-2 広島(11日・マツダスタジアム)

 広島は11日、マツダスタジアムで行われたヤクルト戦に2-6で敗れた。マツダスタジアムでは15年6月以来となる同一カード3連敗でチームは4連敗。12試合で早くも借金は「6」となり、緒方監督は「地元で勝てないのは残念だし、申し訳ない」と元気がなかった。

 先発の岡田が2回もたずに6失点。2回に先頭から4連続四球で失点すると、緒方監督は躊躇せず先発投手を降板させた。岡田の状態を聞かれて「見たままだよ」と、不機嫌そうに答えた指揮官は「今の状態ではもう投げさせられない。2軍でやってもらうしかない」と、4年目右腕の降格を決めた。

 岡田の後を受けた矢崎がヒットと押し出し四球で2点を献上したが、3回から5回までは無失点に抑え、その後もレグナルト、菊池保が追加点を許さなかった。打線は6回に松山の2ランで反撃を見せたが、チャンスであと一本が出なかった。緒方監督は「あとを受けたピッチャーが試合を壊すことなく頑張ってくれたし、野手も失点につながるエラーはひとつあったが、最後まで守備も攻撃も集中してやってくれた」と、3回以降は試合を立て直した選手を評価した。

 この日は松山、會澤、西川と5番以降の打者がマルチ安打を記録し、菊池涼と野間にも安打が出た。それでも本塁打の2得点のみで終わったのは、10日の試合で28打席ぶりに安打を放った1番の田中と開幕から好調が続いていた鈴木がノーヒットに終わったからだ。特に鈴木は打席で集中力を欠く印象の打席が続き、4試合ノーヒットで打率が急降下しているのは心配な材料だ。

「明日からの遠征で立て直せるように、しっかりやるだけ」と気持ちを切り替えた緒方監督。昨季、マツダスタジアムで2敗しかしなかったヤクルトに早くも3敗と、今季は何も何もが昨年までのようにはいかないようだ。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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