「スタジアムで現金は使えません」楽天生命パークはボールパークの理想形となるか

楽天生命パーク宮城で今季から始めた「キャッシュレススタジアム」【写真:(C)PLM】
楽天生命パーク宮城で今季から始めた「キャッシュレススタジアム」【写真:(C)PLM】

利用者からは好評。ポイントは「日常からキャッシュレスに慣れているか」

 東北楽天ゴールデンイーグルスが、楽天生命パーク宮城で今季から始めた「キャッシュレススタジアム」。昨年まで、現金での支払いが7割だったスタジアムでの購買が、全面現金使用不可、楽天Edy、または楽天ペイ、クレジットカード・デビットカードに限り使用ができるようになったというのは、過去の2回の記事でお伝えしてきた。

 4月2日、雪が降る中での本拠地開幕戦となった楽天イーグルス対北海道日本ハム戦は、まさにこの「キャッシュレススタジアム」の幕開けでもあった。満員御礼となったこの日は、浅村栄斗選手の移籍後初ホームランを含む、3対1で楽天イーグルスの勝利にスタジアムは大いに沸いた。

 さて、試合開始4時間前の12時。そんな試合展開になるとまだ知らないお客さんにとっては、初めての「キャッシュレススタジアム」体験である。賑わいを見せてきた場内では“キャッシュレス”ד現金”と描かれたポスター、看板を体の前後で挟んだ「サンドウィッチマン」が目立ち、常時アナウンスもされ、現金が使えないという周知は万全といった具合だ。さらに、楽天Edyのチャージ機を場内のいたるところに約100台設置し、「サンドウィッチマン」や球場スタッフは、残高確認リーダーを手にし、残高切れを未然に防ぐために声を張っていた。

 また、「楽天キャッシュレスデスク」は、電子マネーに関する利用者の質問や問い合わせに答える窓口として機能。あらゆる状況を想定していることがうかがえる。

飲食店の店員は念入りに準備を進めてきたことをアピール

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