「育てないと責任問題」―ロッテ川越投手コーチが期待をかける若手投手とは

開幕1軍の種市は「『これは伸びる』というのが第一印象でした」

 一方、開幕1軍を掴み取り、中継ぎとして好投している種市は、1軍で経験を重ねることで成長しているという。もともと持っているものが非常によく、初めて見た時に「育てないと責任問題だ」と川越コーチが感じたほどだ。

「『これは伸びる』というのが第一印象でした。ボールの質が良く、肩関節、肘が柔らかいのでフォームがしなやかで、いいボールを投げていました。体力強化など、基礎は2軍で作りますが、試合での経験、メンタルは高いレベルで投げていかないと身につかない。今、それを肌で感じながら1軍で成長できている。彼にとってはすごくプラスになっています」

 ここまで8試合に登板し2失点と結果を残しており、今後は先発での起用が予想される。

「中継ぎはいかにゲームの流れに乗れるかが大事ですが、先発は自分でゲーム作っていくので、気持ちの入り方が一番重要になってくる。最初は必死で、そこまで考えられないと思いますが、経験を重ねて、さらに成長してほしいと思います」

 さらに、ファームで実績を積んでいる投手が今後1軍に食い込んでくる可能性は十分にあると話す。ドラフト3位ルーキーの小島和哉投手は、プロ初先発となった4日の西武戦で2回8失点と打ち込まれたが「苦労したほうが絶対に伸びる」とエールを送る。

「僕もプロ初先発は2回ノックアウトでした。そういう話もしながら『誰もが通る道だ』と伝えました。プロのレベル、厳しさをすごく感じたと思う。初先発でメットライフドームの西武打線は厳しかったかもしれないけど、いつかは経験しないといけない。彼にとって、デビュー戦は一生忘れられないものになると思います。今後、10年先にどんなピッチャーになっているかわからないけど『このデビュー戦があってここまでになれた』と思ってくれるはずです」

 また、ファームで6試合に登板、5勝を挙げている土肥星也投手については「去年の後半から感じよく投げられていましたが、今年のキャンプの入り方もすごくよかった。今いい成績を残していますが『やっぱりそうだな』と感じています」と評価する。さらに、昨年右肘関節遊離体の除去手術を受け、リハビリを続けていた佐々木千隼投手も、3日のイースタン・ヤクルト戦で実戦復帰を果たした。

「思いのほか時間がかかってしまいましたが、順調に来ています。5球団競合のドラ1で、鳴り物入りで入ってきて、彼が1番悔しいと思う。何とか1軍でしっかり投げられるようにしていきたい。夏場くらいまでには出てきてくれるのではないかと思っています」

 ZOZOマリン特有の風の中での投球は、経験することで掴めるようになると川越コーチは話す。1軍のマウンドで成長を続ける投手陣の活躍が、ロッテ浮上のカギとなりそうだ。

(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY