各球団の勝負の切り札は誰? DeNA佐野、巨人阿部らが代打打率5割超え

阪神の近本は代打で結果を残し、再びレギュラーとして復帰

 対照的に阪神の新人、近本は開幕戦から先発で起用されたが打率1割台と結果が出ず、4月6日にスタメンを外れた。しかし、4月9日のDeNA戦で初めて代打で起用され安打、翌日の同じカードではプロ入り初本塁打。この2打席の圧倒的な結果で再びレギュラーに復帰した。近本は4月19日にも代打で起用されて安打。代打成功率10割になっている。

 DHがあるため、代打起用数が少ないパ・リーグで代打安打2安打以上は3人だけ。

小島脩平(オ)4打数3安打 率.750
川島慶三(ソ)4打数2安打 率.500
藤田一也(楽)4打数2安打 率.500

 オリックスの小島はユーティリティでの起用が多かったが、今季は4月12日の西武戦で代打起用されたのを皮切りに、代打で4打席に立って3安打。4月20日の楽天戦で代打本塁打。勝負強さを発揮している。ソフトバンクの川島もユーティリティプレイヤーだが、代打で結果を残している。楽天の藤田は代打、遊撃のレギュラーとしても打率3割を超える活躍を見せる。

 代打稼業で選手寿命を延ばそうとするベテラン、代打で実績を残してレギュラーの座をつかもうとする新鋭。代打はいろいろなドラマを生むのだ。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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